2025年4月時点におけるAIを活用した資料作成の現状について、以下に要点をまとめました。
資料作成の3つのパターン
1. スクラッチ(ゼロから作成)
- AIツール(例:Gamma、イルシル、Copilot)を活用することで、構成からスライド作成まで短時間で実用的なプレゼン資料を作成可能。
- 画像生成もAIで容易に行える。
2. アップデート(既存資料の活用・更新)
- 過去の資料を基に新しいスライドを追加したり、複数の資料を組み合わせて新たな資料を作成する方法。
- 現時点では完全な自動化は難しく、手作業や外部パートナーの支援が必要。
3. テンプレート(フォーマット固定・中身だけ差し替え)
- 既存のレイアウトや構成を維持しつつ、データや文章のみを入れ替える方法。
- AI以前から自動化が進んでおり、AIの恩恵は限定的。
AIでできること・できないこと
できること
- リサーチや壁打ち(ChatGPT、Claude、Geminiなどを活用した戦略立案や情報収集)
- テキストやメモからスライド全体を自動生成(Gamma、イルシル、Copilotなど)
- HTMLベースのスライド作成(ジェンスパーク、マナスなど)
- ブラウザ上でのプレゼンやPDF・画像としての出力も可能。
できないこと・人間が必要なこと
- 伝えたいメッセージや構成の最終決定
- 細部の編集や「ピンとくる」仕上げ
- 既存資料の柔軟な再編集など、完全なアップデートの自動化
主要AIツールの特徴
ツール名 | 特徴・用途例 |
---|---|
Gamma | テキストやメモからPPT/Googleスライドを自動生成。デザインテンプレートが豊富で、特に洗練されたデザインを得意とする。 |
イルシル | 日本語テンプレートが豊富で、チャット形式で作成可能。日本企業向けのビジネス資料作成に適している。 |
Copilot | Microsoft PowerPoint内でAI生成が可能。スライドマスターを活用することで精度が向上。 |
Genspark | HTMLベースのスライド生成が可能で、PDF出力も対応。ブラウザ上でのプレゼンテーションに適している。 |
まとめ
- AIを活用した資料作成は、ゼロからの作成であれば実用レベルに達しており、リサーチや壁打ちも強力なサポートとなる。
- 既存資料のアップデートや細部の調整には、依然として人間の手が必要。
- テンプレートの差し替えは、AI以前から自動化が進んでおり、AIの影響は限定的。
- プレゼン資料作成の効率化にはAIツールの活用が有効だが、最終的なメッセージや構成は人間が担うべき。
このように、AIを活用することで「速く・それなりに良い」資料を誰でも作成できる時代となりましたが、「本当に伝えたいこと」を形にするには、引き続き人間の力が不可欠です。
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