AIチャット導入の費用対効果を「問い合わせ件数」で考える方法|福岡の中小事業者向け
AIチャットの費用対効果を感覚ではなく「問い合わせ件数」で判断する方法を、福岡の中小事業者向けに解説。導入前に記録すべき数字と、導入後に見る指標、正しい効果の出し方をまとめました。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
「AIチャットって、入れたら本当に元が取れるんですか?」——福岡でAI導入のお手伝いをしていると、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。私は福岡でAI導入支援を行っているKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)の野村直矢です。今回は、AIチャットの費用対効果を「感覚」ではなく「問い合わせ件数」で判断する方法を、実務の手順としてお伝えします。
結論から言うと、導入前に今の問い合わせ件数と対応時間を記録し、導入後に同じ条件で比べるだけです。この一手間で「入れて良かったか」が数字ではっきり見えるようになります。
費用対効果は「なんとなく」ではなく「件数」で見る
よくあるのが、導入して数週間後に「なんとなく楽になった気はするけど、効果があったのか分からない」という状態です。これは記録を取っていないから起こります。効果は、比べる相手(導入前の数字)があって初めて分かるものです。まずはここを押さえてください。
導入前にやるべき「今の数字」の記録
先日も博多の事業者さんから相談を受けたとき、「そもそも月に何件くらい問い合わせが来ているか、誰も把握していない」というケースがありました。これは珍しくありません。導入前に、次の数字をざっくりでいいので1〜2週間記録しておきましょう。
- 問い合わせの件数(電話・メール・フォームなど手段ごとに)
- 1件あたりの対応にかかる時間(おおよそで可)
- よくある質問の内容(上位5〜10個)
- 営業時間外に来て取りこぼしている件数
難しく考える必要はありません。ノートやスプレッドシートに「正の字」で数えるだけでも、立派なデータになります。
導入後に見る指標(KPI)
AIチャットを入れたら、今度は同じ期間、次の指標を見ていきます。導入前と同じ条件(同じ曜日・同じ期間)で比べるのがポイントです。
- AIだけで解決できた件数(人が対応せずに済んだ数)
- 人に引き継いだ件数(AIで完結しなかった数)
- 電話・メールの件数がどれだけ減ったか
- 営業時間外に対応できた件数(今まで取りこぼしていた分)
「問い合わせ○%削減」を自社の数字で出す考え方
ここで大切な注意点があります。他社の「問い合わせ7割削減」といった数字を、そのまま自社の効果として使ってはいけません。業種も問い合わせの内容も違うからです。自社の効果は、自社の数字で出しましょう。考え方はシンプルです。
- 導入前の同じ期間の問い合わせ件数を基準にする
- 導入後、人が対応した件数がどれだけ減ったかを見る
- その差を割合にして「何%減ったか」を出す
このとき、繁忙期と閑散期など季節による変動があると数字がぶれます。できれば導入前後で同じ時期を比べるか、数字が落ち着くまで2〜3ヶ月見るのが正確です。
数字が小さくても、価値がある理由
「思ったより削減率が小さかった」という場合でも、がっかりする必要はありません。私がいつもお伝えするのは、削減できた時間を何に使えるかという視点です。問い合わせ対応に取られていた時間が空けば、その分を本来やるべき仕事に回せます。また、営業時間外の取りこぼしが減ることは、そのまま機会損失を防ぐことにつながります。件数だけでなく、こうした「時間」と「取りこぼし」の両面で見てあげてください。
月額料金と、どう釣り合いを見るか
費用対効果というと、つい「削減できた金額 ÷ 月額料金」で考えたくなります。それも一つの見方ですが、私は「浮いた時間を時給に換算する」方法をよくおすすめします。たとえば、これまで問い合わせ対応に1日1時間かかっていたのが30分になれば、1ヶ月で十数時間が浮く計算です。その時間を人件費に置き換えると、月額料金の元が取れているかどうかが、感覚ではなく金額で見えてきます。AIチャットは初期費用0円・月額4,800円(税込)から始められる仕組みもあるので、「浮いた時間の価値が月額を上回っているか」という一点で判断すると、迷いにくくなります。もちろん、対応品質が下がっていないか(お客様を待たせていないか)も同時に確認してください。
福岡の事業者が現実的に始める手順
まとめると、進め方はこうです。いきなり大きな仕組みを作らず、小さく始めて数字で確かめる。これが失敗しない王道です。
- 導入前の1〜2週間、今の件数と対応時間を記録する
- まずはよくある質問だけをAIに任せる形でスモールスタート
- 導入後1ヶ月、同じ条件で数字を比べる
- 効果が見えたら対応範囲を少しずつ広げる
KOKORASHI AIでは、こうした「まず計測して、小さく始める」進め方を初期費用0円・月額4,800円(税込)からお手伝いしています。数字で効果が見えると、社内での説明も驚くほどスムーズになりますよ。
よくある質問
Q. 導入前に、どんな数字を記録しておけばいいですか?
問い合わせの件数(電話・メール・フォームなど手段ごと)、1件あたりの対応時間、よくある質問の上位5〜10個、営業時間外に取りこぼしている件数の4つを、1〜2週間ほど記録しておくのがおすすめです。ノートに正の字で数えるだけでも十分なデータになります。
Q. 他社の「問い合わせ7割削減」という数字は参考にできますか?
参考程度にとどめ、自社の効果は自社の数字で出してください。業種も問い合わせ内容も違うため、他社の削減率がそのまま当てはまることはまずありません。導入前後の同じ条件で件数を比べて、自社の削減率を算出するのが正確です。
Q. 削減率が小さかった場合、導入は失敗ですか?
必ずしも失敗ではありません。件数の削減だけでなく、空いた時間を他の仕事に回せること、営業時間外の取りこぼしを減らせることも大きな価値です。件数・時間・取りこぼしの三つの面から効果を見てあげてください。
