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会社名・屋号で検索したときにAIが正しく答えるための情報設計

会社名や屋号で検索したときAIが正しく答えるための情報設計を、福岡の事業者の相談例とともに解説。AEO対策の具体的な手順を野村が紹介します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「うちの会社、AIに聞いたら間違って答えられたんです」

先日、博多区で建設業を営む社長から、少し焦った声で電話をいただきました。「取引先がChatGPTにうちの会社名を入れたら、まったく違う事業内容が出てきたらしくて。社名は合っているのに、やっていることがデタラメなんです」と。

結論から言います。AIが会社名や屋号を正しく答えるかどうかは、運任せではなく「情報の設計」で大きく変えられます。私はKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として福岡の事業者のAI導入を支援していますが、この相談はここ一年で急に増えました。本記事では、検索AIに正しく答えてもらうための情報設計を、現場の実例とともに整理します。

なぜAIは会社名を「間違える」のか

そもそもAIは、あなたの会社の公式サイトだけを見て答えているわけではありません。ネット上のあちこちに散らばった情報を集めて、もっともらしい答えを組み立てています。だから情報が散らかっていたり、古いままだと、平気で間違えます。

冒頭の建設業の社長の場合、原因を一緒に調べると、十年前に閉鎖したはずの古いポータルサイトに、当時の事業内容がそのまま残っていました。AIはその古い情報を拾っていたのです。社長自身は「もう消えていると思っていた」と驚いていました。

AIが参照しやすい情報源には、ざっくり次のような優先順位があります。

  • 公式サイト(会社名・事業内容・所在地が明記されているか)
  • Googleビジネスプロフィール(地図に出る店舗・事業所情報)
  • 各種ポータル・業界団体・自治体のページ(第三者からの記載)
  • SNSや口コミ(断片的だが拾われやすい)

この複数の情報源で内容がバラバラだと、AIは「どれが正しいか」を判断できず、間違った合成をしてしまうわけです。

まず「公式の一次情報」を一か所に固める

AEO(Answer Engine Optimization、AIに正しく答えてもらうための最適化)の出発点は、誰が見ても揺るがない一次情報を作ることです。私はこれを「公式の答え」と呼んでいます。

天神で美容サロンを三店舗展開しているオーナーから相談を受けたとき、店舗ごとにサイトが分かれていて、会社名の表記も微妙に違っていました。AIに聞くと、三店舗が別会社のように扱われていたのです。

そこで私は、運営会社の公式サイトに「会社概要ページ」を一枚作り、そこに正式名称・屋号・所在地・事業内容・三店舗の関係を明記しました。やったことは地味です。しかし、この「一次情報のハブ」があるとAIの回答が安定します。

会社概要ページに最低限入れるべき項目はこれです。

  • 正式な会社名と読みがな(法人格の位置も含めて統一)
  • 屋号・ブランド名と、会社名との関係
  • 所在地(市区町村まで明記)と事業エリア
  • 事業内容を一文で言い切った説明
  • 設立年・代表者名など基本情報

ネット上の「表記ゆれ」を揃える

意外と見落とされがちなのが、表記ゆれです。「株式会社○○」と「(株)○○」、ローマ字とカタカナ、半角と全角。人間なら同じだと分かりますが、AIは別物として扱うことがあります。

糸島で農産物の加工品を売っている事業者は、自社サイトでは英語表記、Instagramではカタカナ、卸先のECサイトでは漢字混じり、と三通りの名前が混在していました。「検索しても自分の商品にたどり着けない」と相談に来られたのです。

私がやったのは、まず「正式名称はこれ」と一つに決めること。そのうえで、各媒体の表記を可能な限り正式名称に寄せ、難しい場合は公式サイトに「○○(英語表記)として知られています」と橋渡しの一文を入れました。AIに人間が補足するイメージです。

表記を揃える対象は次のとおりです。

  • 会社名・屋号の正式表記(一つに確定する)
  • SNS・ECモール・予約サイトのプロフィール名
  • Googleビジネスプロフィールの名称
  • 名刺・チラシなどオフライン媒体(写真で拾われることもある)

「想定される質問」に先回りして答えを置く

AEOで効くのは、利用者が実際にAIへ投げかける質問を想像し、その答えをあらかじめサイトに用意しておくことです。AIは質問と答えがセットになった情報を好みます。

早良区で税理士事務所を営む先生から「対応エリアや得意分野を聞かれても、AIがあいまいに答える」と相談がありました。サイトを見ると、サービス内容は書いてあるものの、利用者目線の質問形式にはなっていませんでした。

そこで、よくある質問のページを作り直しました。「福岡市内で創業融資に強い税理士は」「個人事業主の確定申告も頼めるか」といった、見込み客が口にしそうな問いに、短く言い切る答えを添えたのです。数か月後、「紹介経由の問い合わせで、AIで調べてから来たという人が増えた」と連絡をいただきました。

質問と答えを置くときのコツは、一問につき一つの答えを、結論から短く書くこと。長い説明の中に埋めず、見出しと本文で問いに正面から答える形にすると、AIが抜き出しやすくなります。

Googleビジネスプロフィールと地図情報を整える

地域名つきで会社を探されるとき、AIは地図情報を強く参照します。福岡の地場事業者にとって、Googleビジネスプロフィールの整備は情報設計の土台です。

南区で整体院を開業したばかりの方は、プロフィールの登録はしたものの、事業内容の説明欄が空っぽで、カテゴリも適当でした。「近くの整体院を聞かれても自分が出てこない」とのこと。説明欄に施術内容と対応症状を具体的に書き、写真と営業時間を整えただけで、表示の精度が目に見えて上がりました。

地図・ローカル情報で押さえるべき点はこちらです。

  • 正確なカテゴリ設定(主業種を最優先で選ぶ)
  • 説明欄に事業内容とエリアを明記
  • 営業時間・電話・サイトURLの最新化
  • 口コミへの返信(事業者が能動的に説明する場になる)

一度整えて終わりにしない。半年ごとの点検を

情報設計は、作ったら放置でいいものではありません。事業内容が変わったり、新しいサイトに掲載されたりするたびに、ズレが生まれます。

冒頭の建設業の社長には、整備したあとも「半年に一度、自分の会社名をAIに聞いてみてください」とお願いしました。実際に半年後、新しく取引を始めた資材会社のサイトに古い屋号が載っていることが発覚し、すぐ修正できました。自分でチェックする習慣があると、こうした綻びに早く気づけます。

点検のやり方はシンプルです。主要なAIに会社名と屋号を入れて聞き、出てきた答えが正しいかを見るだけ。間違いがあれば、その情報源をたどって直す。これを習慣にしておくと、AI時代でも会社の情報を自分の手でコントロールできます。KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)では、初期費用0円・月額4,800円(税込)から、この情報設計と定期点検の伴走をしています。

まとめ

  • AIは複数の情報源を合成して答える。古い情報や散らかった情報があると平気で間違える。
  • 公式サイトに一次情報のハブを作る。会社概要ページで名称・屋号・所在地・事業内容を言い切る。
  • 表記ゆれを正式名称に揃える。SNS・ECモール・地図情報まで統一する。
  • 想定質問に先回りして答えを置く。一問一答を結論から短く書くとAIが拾いやすい。
  • Googleビジネスプロフィールを整える。地域検索の土台になる。
  • 半年ごとに自分でAIに聞いて点検する。情報のコントロールを手放さない。

よくある質問

Q. AIに会社名を正しく答えてもらうには、まず何から始めればいいですか
まず公式サイトに会社概要ページを作り、正式名称・屋号・所在地・事業内容を一か所に整えることから始めてください。これが一次情報のハブになります。そのうえでSNSやGoogleビジネスプロフィールの表記を正式名称に揃えると、AIの回答が安定します。

Q. 情報を整えてからAIの回答が変わるまで、どのくらいかかりますか
AIや検索の仕組みによって差がありますが、Googleビジネスプロフィールのような地図情報は比較的早く反映され、ネット全体に散った情報の修正は時間がかかる傾向があります。一度整えたら半年ごとに自分でAIに聞いて点検し、ズレを直していくのが現実的です。

Q. 古い情報がよそのサイトに残っている場合はどうすればいいですか
まずそのサイトの運営者に修正や削除を依頼するのが基本です。応じてもらえない場合は、公式サイト側に正しい情報を強く明記し、AIが公式を優先しやすい状態を作ります。KOKORASHI AIでは、こうした情報源の洗い出しと修正の伴走も行っています。

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