KOKORASHI AIKOKORASHI AI
更新:

福岡の農業・一次産業がAIで受発注・問い合わせを楽にする方法

福岡の農業・一次産業の受発注や問い合わせ対応をAIで楽にする方法を、地場の相談例とともに解説。LINEや音声入力での注文受付、繁忙期の問い合わせ自動応答の始め方を紹介します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「うちみたいな農家にAIなんて関係なかろ」。糸島で野菜を作っている方から、最初にそう言われました。でも話を聞くと、毎朝5時から出荷準備、合間に飲食店からの注文の電話、夜は妻が手書きの伝票をExcelに打ち直し。これ、全部AIで楽にできる作業です。私はKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として福岡の事業者のAI導入をお手伝いしていますが、一次産業ほど効果が出やすい分野はないと感じています。結論から言うと、紙とFAXと電話を一気に捨てる必要はありません。一番きつい一つだけを置き換えるところから始めれば十分です。

農家の受発注がしんどいのは「電話と手書き」が混ざっているから

福岡の農業・漁業の受発注で多いのが、注文経路がバラバラという悩みです。飲食店からは電話、市場関係はFAX、個人客はLINE。この3つを一人で受けて、最後に手書き伝票へ集約しているケースが本当に多い。

先日、宗像で漁協と取引しながら個人向けにも魚を直販している方から相談がありました。「夕方の電話注文を受けながら、翌朝の競りの段取りもせないかん。聞き間違いで一度クレームになった」と。

ここで私が最初に勧めたのは、AIではなく「入口を一本化する」ことでした。具体的にはこうです。

  • 注文はまずLINEに集約し、電話注文も受けた本人がその場でLINEに転記する
  • LINEに届いた注文文を、AIが商品名・数量・配送先に自動で仕分ける
  • 仕分け結果を注文一覧(スプレッドシート)に自動で書き込む

注文の文章はバラバラでも、AIは「アジ5匹、金曜の朝、博多の◯◯食堂さん」のような自然な日本語を読み取って表に整理できます。手書きの清書がまるごと消えるのが、一次産業では一番大きい変化です。

「LINEで注文を受ける」が一次産業に一番合う理由

私は福岡でLINE Botの開発をしてきましたが、農産物・水産物の直販とLINEは相性が抜群です。お客さんがアプリを新しく入れる必要がなく、すでに使い慣れているからです。

八女でお茶と季節野菜のセットを売っている農家さんは、それまで電話とInstagramのDMで注文を受けていました。「DMは見落とすし、電話は作業中に出られん」というのが悩み。

そこでLINE公式アカウントに、AIが応答する注文窓口を作りました。お客さんが「新茶を2袋ほしい」と送ると、Botが在庫と発送日を案内し、注文内容を確認して確定させます。仕組みはシンプルですが、効くポイントは次の3つです。

  • 24時間受付:畑に出ている間も注文が溜まらず流れていく
  • 聞き間違いゼロ:文字で残るので「言った言わない」が起きない
  • 定型質問の自動応答:「送料は」「日持ちは」にBotが即答する

この農家さんは「夜に布団の中で注文が入ってるのを見て、初めて休めた気がした」と話してくれました。受発注の自動化は、売上だけでなく休む時間を取り戻す話でもあります。

繁忙期の問い合わせ電話をAIに肩代わりさせる

一次産業の問い合わせは、季節でどっと増えます。みかんの時期、いちごの時期、お盆や年末。福岡だと、あまおうやみかんの直販は冬に問い合わせが集中します。

うきはでフルーツの観光農園と直販をしている方は、シーズンになると「今日やってますか」「予約いりますか」「駐車場ありますか」の電話が1日数十件。そのたびに作業が止まる、と困っていました。

ここで使ったのが、よくある質問にAIが自動で答える仕組みです。LINEとホームページの両方に窓口を置き、営業時間・予約要否・アクセス・料金といった定型の質問はAIが返します。

  • 定型の質問はAIが即答し、電話そのものを減らす
  • AIで判断できない内容(団体予約や特殊な相談)だけ人へ回す
  • 「答えた内容」を後から見直し、よく聞かれる質問を案内文に足していく

大事なのは、全部をAIに答えさせようとしないことです。9割の定型質問をAIが引き受け、残りの本当に大事な1割に人が集中する。この線引きができると、繁忙期でも電話に振り回されなくなります。

手書き伝票・出荷記録の「打ち直し」をなくす

受発注の自動化と並んでよく相談されるのが、記録作業です。出荷量、等級、出荷先、これらを手書きしてから誰かがパソコンに打ち直す。この二度手間が、地味に一番時間を食っています。

朝倉で米と大豆を作っている農家さんは、出荷のたびにノートに書いて、月末にまとめてExcel入力。「目が疲れるし、写し間違いで在庫が合わんことがある」と言われていました。

ここでは音声入力とAIを組み合わせました。出荷の場でスマホに「コシヒカリ30キロ、◯◯商店、A品」と話すだけで、AIが項目ごとに整理して記録表に書き込みます。

  • 手が汚れていてもスマホに話すだけで記録できる
  • AIが日付・商品・数量・等級・出荷先に自動で振り分ける
  • 月末のまとめ入力がゼロになり、集計もそのまま使える

「ノートとExcelの往復がなくなっただけで、月に何時間も浮いた」というのが現場の実感です。AIは難しい分析の前に、まずこういう泥臭い手作業を消すために使うのが、一次産業では正解だと思っています。

補助金や制度の話は「使えるか調べる」だけでも価値がある

導入のお金が気になる方も多いので、補助金についても触れておきます。福岡県や各市町村、国の事業には、IT導入やスマート農業を後押しする制度が用意されていることがあります。

久留米で施設園芸をしている方から「補助金が使えるなら導入したい」と相談を受けたことがあります。私がやったのは、まず何に使いたいかを整理し、それに合いそうな制度を一緒に探すことでした。

ただし補助金の制度は年度ごとに内容も募集時期も変わります。だから「最新は必ず窓口で確認する」が鉄則です。私からは次のように案内しています。

  • 市町村の産業振興課や商工会、JAの担当に最新の募集を聞く
  • 「何を解決したいか」を先に決めてから、合う制度を探す
  • 申請に必要な見積りや計画づくりは、導入支援とセットで手伝える

補助金ありきで決めると、使いにくい仕組みを入れてしまいがちです。順番としては、まず困りごとを解決する形を決め、そこに使える制度があれば乗せる。この方が後悔しません。

小さく始めて、現場で回るかを確かめる

最後に、私が一次産業の方に必ず伝えていることがあります。それは「いきなり全部を変えない」ということです。

糸島の冒頭の野菜農家さんも、最初はLINEの注文受付だけから始めました。1か月使って手応えがあってから、記録の音声入力を足した。この順番が、続けられる導入のコツです。

KOKORASHI AIでは、初期費用0円・月額4,800円(税込)から、こうした受発注や問い合わせの仕組みづくりをお手伝いしています。高い機械を買う話ではなく、今あるスマホとLINEを賢く使う話です。

  • まず一番きつい作業を一つだけ選ぶ
  • その作業をLINEや音声入力で置き換える
  • 現場で回るのを確かめてから次へ広げる

「農家にAIは関係なか」と言っていたあの方は、今では「もっと早う相談しとけばよかった」と笑っています。福岡で受発注や問い合わせに追われている一次産業の方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

  • 一次産業の受発注は、電話・FAX・手書きが混ざることでしんどくなる。まず入口をLINEに一本化する
  • LINEでの注文受付はアプリ不要で、24時間受付・聞き間違いゼロ・定型質問の自動応答ができる
  • 繁忙期の問い合わせ電話は、定型質問をAIに肩代わりさせ、大事な相談だけ人が対応する
  • 手書き伝票の打ち直しは、音声入力とAIで記録の二度手間を消せる
  • 補助金は制度が毎年変わるので、最新は必ず窓口で確認。困りごとを先に決めてから制度を探す
  • いきなり全部を変えず、一番きつい一つから小さく始めるのが続くコツ

よくある質問

Q. スマホやパソコンが苦手でも、農作業の合間に使えますか。
使えます。実際に相談に来られる福岡の農家さんの多くは、もともとLINEで家族や知人と連絡を取っている方です。注文受付はそのLINEに窓口を足すだけ、記録は出荷の場でスマホに話しかけるだけ、という形にできます。新しいアプリを覚える必要はなく、最初の設定は私の方で済ませてお渡しします。

Q. 電話やFAXの注文も多いのですが、それも全部やめないといけませんか。
やめなくて大丈夫です。電話注文は受けた本人がその場でLINEに転記すれば、AIが他の注文と一緒に表へ整理します。大事なのは全部を一気に変えることではなく、注文の集約先を一つにすることです。FAXのお客さんが多いうちは、その分だけ手元で入力を続けながら、少しずつ移していけば現場が混乱しません。

Q. 導入にいくらかかりますか。補助金は使えますか。
KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)では初期費用0円・月額4,800円(税込)から始められます。高価な機械を買う話ではなく、今あるスマホとLINEを使う形なので、初期の負担は小さく抑えられます。補助金は福岡県や各市町村、国の制度が使えることもありますが、内容や募集時期は年度ごとに変わります。最新は必ず窓口で確認が必要なので、何に使いたいかを一緒に整理したうえで、合う制度があれば申請のお手伝いもします。

AI活用のご相談

記事の内容を参考に、無料でご提案します。