
ノーコードでAIチャットを作る方法と、その限界
福岡のAI導入支援者が、ノーコードでAIチャットを作る具体的な方法と、現場でぶつかる限界、見極めの基準を相談例とともに解説します。
詳しく見る →AIに自社の情報を覚えさせる「RAG」を、福岡の中小事業者向けにやさしく解説。仕組み・できること・始め方・費用感まで、天神や博多の実際の相談例をもとにKOKORASHI AIの野村が説明します。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
「ChatGPTに自社のことを聞いても、ぜんぜん見当違いの答えしか返ってこない」。先日、博多区の建材卸の社長さんから、そんな相談を受けました。当然なんです。ChatGPTは世間一般のことは知っていても、御社の商品番号も、料金表も、社内ルールも何ひとつ知らないから。これを解決するのが「RAG(ラグ)」という仕組みです。結論から言えば、RAGとはAIに自社の資料を見せながら答えさせる方法のこと。本記事では、難しい言葉をできるだけ使わず、福岡の中小事業者の目線でやさしく解説します。
RAGは「Retrieval-Augmented Generation」の略ですが、英語は忘れて大丈夫です。私がいつもお伝えするのは「AIに、答える前にカンニングペーパーを渡してあげる仕組み」という説明です。
普通のAIは、自分の記憶だけで答えます。だから自社の最新情報や社内事情は知りません。RAGは質問が来たとき、まず社内の資料から関係しそうな箇所を探し、それをAIに渡してから答えさせます。つまり手順はこうです。
天神のサロン経営者さんに「要は、新人スタッフにマニュアルを見せながら接客させるのと同じです」と言ったら、すぐ腑に落ちてもらえました。AI本体を作り直すのではなく、見せる資料を変えるだけ。ここがRAGの一番のポイントです。
福岡で相談を受けていて感じるのは、中小事業者ほどRAGの恩恵が大きいということです。理由は、社内に「人の頭の中にしかない情報」が多いから。
糸島市の食品加工の会社さんでは、ベテランのパートさんしか知らない「この取引先は納品書を2枚必要」といったルールが山ほどありました。これがメモにもなっておらず、その人が休むと現場が止まる。私がよく聞くのは、まさにこういう「属人化」の悩みです。
RAGが向いている理由を整理すると、こうなります。
大企業のように何百万もかけてシステムを組まなくても、手元のWordやExcelの資料から始められる。これが地場の事業者さんにとって現実的なんです。
「結局、何ができるの」というのが一番多い質問です。私が関わった範囲で、実際に相談の多い使い方を挙げます。
社内問い合わせの自動応答。早良区の工務店さんでは、現場スタッフから事務所への「この材料の在庫ある」「あの書類どこ」という電話が一日中鳴っていました。社内マニュアルと書類リストをRAGに覚えさせ、LINEで聞けば答えが返る形にしたところ、事務所が問い合わせ対応に取られる時間を減らせました。
お客様向けFAQの応答。中央区のスクール運営者さんは、入会案内・料金・キャンセル規定をRAGに入れ、サイトのチャットで自動回答させています。「同じ質問を何度も電話で受けていた」のが、夜間でも答えが返るようになりました。
提案書や見積もりの下書き。過去の提案資料をRAGに覚えさせ、似た案件の下書きを作らせる使い方もあります。ゼロから書くより、たたき台があるだけで作業がぐっと楽になります。
「AIに覚えさせる」と聞くと、AIそのものを学習させ直すイメージを持つ方が多いです。ここはよく誤解されるので、整理しておきます。
AIに直接学習させる方法(ファインチューニングと呼ばれます)は、AIの頭そのものを作り替えるイメージ。専門知識も費用もかかり、情報を変えるたびにやり直しが必要です。一方RAGは、AIの頭はそのままで、見せる資料だけを差し替える。
南区の士業の方から「料金や法改正が毎年あるので、その都度AIを作り直すのは無理」と相談されたことがあります。こういう、情報がしょっちゅう変わる業種ほどRAGが向いている。私がいつも、まずRAGから検討しましょうとお伝えするのはこのためです。
RAGは万能ではありません。始める前に押さえておくべき点を、相談現場で実際に伝えていることに絞ってお話しします。
まず大事なのは元の資料の質です。古い情報や間違った記述が混ざっていると、AIはそれをそのまま答えてしまいます。博多のある会社さんでは、最初に「使う資料を最新版に整理する」ところから一緒に始めました。ここが実は一番時間のかかる工程です。
準備の進め方は、私はいつもこの順番をおすすめしています。
もう一点、個人情報や機密の扱いには注意が必要です。何でもかんでも入れるのではなく、外に出せない情報をどう扱うかを最初に決めておく。ここは導入支援で必ず確認する部分です。
「うちみたいな規模で、いくらかかるの」というのも切実な質問です。正直にお話しすると、RAGの費用は中身次第で幅があります。市販のツールを使う簡易な形なら相場として月額数千円から、複雑な作り込みをすれば初期費用が数十万円かかることもあります。
ただ、私が福岡の事業者さんにいつもお伝えするのは「いきなり大きく作らない」ということ。まずはよくある質問10個に答えるだけ、マニュアル1冊を覚えさせるだけ、という小さな形で十分です。そこで効果を確かめてから広げれば、無駄な投資になりません。
KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)では、初期費用0円・月額4,800円(税込)から、こうした小さく始めるAI導入をお手伝いしています。LINE Botと組み合わせて社内問い合わせを自動化する、といった福岡での実例をもとに、御社に合った最小構成からご提案します。「うちの場合は何から始めればいい」という段階のご相談で構いません。
Q. RAGを導入すれば、社内の資料を全部AIに入れたほうがいいですか
いいえ、最初から全部入れる必要はありません。私が福岡の事業者さんにおすすめするのは、まず「電話問い合わせを減らす」など困りごとを1つに絞り、それに関係するマニュアルやFAQだけを覚えさせることです。古い資料や機密情報まで一度に入れると、かえって間違った回答や情報漏れのリスクが増えます。小さく試して効果を確かめてから、対象を広げるのが現実的です。
Q. RAGと、ChatGPTにそのまま質問するのは何が違うのですか
ChatGPTはそのままだと自社の商品番号や料金表、社内ルールを知りません。世間一般の知識で答えるため、自社のことは見当違いになりがちです。RAGは質問が来たときに社内資料から関係する箇所を探し、それをAIに渡してから答えさせる仕組みなので、自社の情報に基づいた回答ができます。いわば、AIにカンニングペーパーを渡してあげるイメージです。
Q. うちは小さな会社ですが、RAGは導入できますか
はい、むしろ中小事業者ほど向いています。理由は、社内に人の頭の中にしかない情報が多く、属人化しやすいからです。何百万もかけてシステムを組まなくても、手元のWordやExcelの資料、マニュアル1冊から始められます。KOKORASHI AIでは初期費用0円・月額4,800円(税込)から、福岡の小さな会社向けに最小構成のAI導入をお手伝いしています。
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