llms.txt とは?AIにサイトを正しく伝える新しい仕組み
llms.txtとは何かを、福岡でAI導入支援をする私が実例つきで解説。AIに自社サイトを正しく読ませる新しい仕組みと、書き方、robots.txtとの違い、効果の見方までやさしくまとめます。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
「ChatGPTにうちの会社を聞いたら、料金が古いまま出てきたんです」。先日、博多のリフォーム会社の社長さんから、少し困った顔でそう相談されました。同じ週に天神のサロンオーナーさんからも「llms.txt(エルエルエムエス・テキスト)っていうのを入れた方がいいと聞いたけど、何それ?」と。結論から言うと、llms.txtはAIに自社サイトの正しい場所を案内する地図のようなものです。難しくありませんが、入れれば順位が上がる魔法でもありません。当事者として、福岡の現場で見えてきたことをお伝えします。
llms.txtとは何か、ひとことで言うと
llms.txtは、サイトの一番上の階層に置く一枚のテキストファイルです。中身は人間も読めるシンプルな文章で、「うちのサイトはこういう会社で、大事なページはこことここです」とAIに伝えるための案内書だと思ってください。
天神のある士業の先生に説明したとき、「お店の入り口に置くフロアガイドみたいなもの?」と聞かれました。まさにその通りです。AIがサイトに来たとき、どの棚に何があるか迷わないよう、先に道順を示してあげる仕組みです。
- 置き場所は「あなたのドメイン/llms.txt」(トップ直下)
- 中身は専門的なコードではなく、見出しとリンクを並べた文章
- 2024年に提案された、比較的新しい考え方です
なぜ今、福岡の事業者にも関係するのか
理由はシンプルで、お客さんの調べ方が変わってきたからです。これまで「博多 リフォーム おすすめ」と検索窓に打っていた人が、ChatGPTやGoogleのAI回答に「博多でリフォーム頼むならどこ?」と話しかけるようになりました。
このAIに正しく拾ってもらう取り組みをAEO(AI最適化)と呼びます。冒頭のリフォーム会社さんの「料金が古い」問題も、AIが自社サイトのどの情報を見ればいいか分からず、古いページや他サイトを参照してしまったのが原因でした。
私がいつもお伝えするのは、「検索エンジンだけでなく、AIにも自社を正しく説明する時代になった」ということです。llms.txtはその入り口の一つです。ただし、これだけで集客が激変するわけではない点も、正直にお伝えしています。
robots.txtやsitemap.xmlとの違い
「それ、robots.txtと同じでは?」とよく聞かれます。早良区のIT担当の方からも同じ質問がありました。役割が違うので、表の代わりに箇条書きで整理します。
- robots.txt: 「ここは見ていい/ダメ」という通行許可のルール
- sitemap.xml: 全ページの住所一覧(機械向けの索引)
- llms.txt: 「うちの会社はこういう所で、まずここを読んで」という案内文(AI向けの要約)
sitemapが「全ページの電話帳」だとすれば、llms.txtは「最初に読んでほしい一枚の挨拶状」です。両方あって困ることはなく、役割が重なりません。なので私は「どちらか」ではなく「両方そろえましょう」とお伝えしています。
実際の書き方とサンプル
中身は驚くほど素朴です。城南区のネイルサロンさんと一緒に作ったときも、メモ帳で15分ほどでした。基本の形はこうです。
- 1行目に「# 店名・会社名」を大きく書く
- 次に1〜2行で「何をしている会社か」を要約する
- その下に「## 大事なページ」として、料金・メニュー・アクセス・予約などのリンクを並べる
- 各リンクに「料金表(2026年最新)」のように、中身が分かる短い説明を添える
ポイントは、リンクの説明を具体的に書くことです。「料金」とだけ書くより「リフォーム費用の目安と事例(2026年6月更新)」と書いた方が、AIも人も中身を正しく理解できます。難しいタグも不要で、見出し記号(#)とリンクが書ければ完成です。
作ったファイルは、サイトのトップ直下にアップロードするだけ。WordPressでもSTUDIOでも、サーバーのルートに置ければ動きます。ここは作っているサイトによってやり方が変わるので、迷ったら触らずに私に聞いてください。
「入れれば順位が上がる」は誤解です
ここは正直にお伝えしたい部分です。「llms.txtを入れたら検索1位になりますか?」と糸島の飲食店さんに聞かれたことがありますが、答えは「いいえ」です。
llms.txtは、まだ全てのAIが公式に対応を保証している仕組みではありません。あくまで「AIが参照しやすくする一手」であり、順位保証の道具ではないのです。根拠のない期待で導入すると、後でがっかりさせてしまいます。
そして一番大事なこと。案内図を置いても、肝心のページの中身が古かったり薄かったりすれば意味がありません。冒頭の料金が古い問題も、本当に直すべきは料金ページそのものでした。llms.txtはあくまで「整った情報への案内」であって、情報そのものを良くする作業とセットで初めて効きます。
福岡の事業者が今やるべき順番
では何から手をつけるか。私が相談を受けたとき、いつもこの順番をおすすめしています。背伸びした大改修ではなく、小さく確実な改善からです。
- まず: 料金・営業時間・メニューなど、よく聞かれる情報が最新か確認する
- 次に: 自社サイトをChatGPTに読ませ、どう説明されるか実際に試す
- そのうえで: 大事なページを整理し、llms.txtで案内図を作る
- 記録: 導入前後で、AI経由の問い合わせや「どこで知ったか」を記録に残す
南区の整体院さんとは、この順番でまず情報の棚卸しから始めました。やってみると、llms.txtを書く作業より「自社の情報を整理する」過程の方が、ずっと価値があったと喜ばれました。AEOは小さな整理整頓の積み重ねです。
まとめ
- llms.txtは、AIに「自社サイトの大事な場所」を案内する一枚のテキストファイル
- robots.txt(通行許可)やsitemap(住所一覧)とは役割が違い、両方そろえてよい
- 書き方は素朴で、見出しとリンク+短い説明を並べるだけ。15分ほどで作れる
- ただし順位保証の魔法ではなく、ページの中身を最新・充実させてこそ効く
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よくある質問
Q. llms.txtを入れると検索順位は上がりますか?
順位を保証する仕組みではありません。llms.txtはAIに自社サイトの大事な場所を案内するためのもので、検索順位を直接上げる魔法ではありません。むしろ料金やメニューなど肝心のページの中身を最新・充実させることの方が重要で、llms.txtはその整った情報への案内役として効果を発揮します。
Q. robots.txtがあればllms.txtは不要ですか?
役割が違うので、別物として両方あった方がよいです。robots.txtは「見ていいページ・ダメなページ」の通行許可のルール、llms.txtは「うちの会社はこういう所で、まずここを読んで」というAI向けの案内文です。重複しないので、どちらかではなく両方そろえることをおすすめしています。
Q. 専門知識がなくても自分で作れますか?
基本の形はメモ帳で15分ほどで作れるほど素朴です。1行目に会社名、次に事業の要約、その下に大事なページのリンクと短い説明を並べるだけで、専門的なコードは不要です。ただしサーバーのトップ直下に置く作業は使っているサイトで手順が変わるため、不安なら福岡のKOKORASHI AIにご相談ください。
