著者情報(プロフィール)がAIの評価に与える影響
著者情報(プロフィール)がAIの評価にどう影響するか、福岡のAI導入支援者がAEO視点で解説。E-E-A-Tと著者ボックス、構造化データ、実名運用の具体策まで相談例つきで紹介します。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
「記事はちゃんと書いてるのに、ChatGPTに聞いても自社が出てこない」。先日、福岡市博多区で士業をされている方からこんな相談をいただきました。中身を拝見すると、内容は申し分ない。ただ、誰が書いたのかがどこにも書かれていませんでした。
結論から言います。AIに引用・推薦される記事には、ほぼ例外なく「信頼できる著者」が紐づいています。本文の質と同じくらい、いや今は本文以上に「誰が書いたか」がAIの評価を左右します。私が福岡で見てきた具体例を交えて、著者情報の整え方をお話しします。
なぜ今、AIは「誰が書いたか」を見るのか
従来の検索は、キーワードとリンクの数で順位が決まる面が強くありました。ところがChatGPTやGoogleのAI概要のような仕組みは、答えをそのまま提示します。間違った情報を出せば、提示した側の信頼が傷つく。だからAIは「この情報源は信頼に足るか」を以前より慎重に見ます。
その判断材料の中心が、Googleが掲げるE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)です。私はAEO(Answer Engine Optimization=AIに答えとして選ばれるための最適化)のご相談を受けるたびに、まず著者欄から確認します。
天神のあるWebメディアでAEOの改善を手伝ったとき、記事末尾を「編集部」から実名の担当者プロフィールに変えただけで、AIに引用される頻度が体感で目に見えて増えました。中身は一文字も変えていません。変えたのは「誰が言っているか」だけです。
著者情報がないと、AIに何が起きるか
福岡市早良区の地場の通販事業者さんから「商品レビュー記事を量産しているのに評価されない」と相談を受けたことがあります。記事はAIで下書きを作り、そのまま公開していました。著者名は空欄でした。
AIから見ると、著者不明の記事は出どころが追えません。誰の経験に基づくのか、専門家なのか素人なのかが分からない。すると、同じ内容でも著者の明確な競合記事が優先されます。
このとき私がお伝えした問題点は、次の3つでした。
- 当事者性が見えない:実際に使った人なのか、伝聞なのかが不明
- 責任の所在が不明:間違っていたとき、誰が責任を持つのかが分からない
- 一貫性が追えない:同じ著者の他記事と紐づかず、専門性が積み上がらない
逆に言えば、ここを埋めるだけで評価の土台が変わります。
AIに効く著者プロフィールの中身
「プロフィールに何を書けばいいですか」とよく聞かれます。肩書きを並べるだけでは弱い。AIが拾いやすいのは、検証できる具体です。
糸島で農産物を直売されている方のサイトを手伝ったときは、著者欄をこう整理しました。
- 実名:屋号ではなく個人名を出す(ペンネームなら一貫して使う)
- 経験の具体:「農業歴」ではなく「糸島で15年、年間◯品目を栽培」のように土地と数字で書く
- 第一次体験:自分で試した・作った・失敗したという一次情報を明記
- 外部の裏付け:資格、取材実績、他媒体への寄稿などの参照先
ポイントは、その記事のテーマと著者の経歴が地続きであることです。AI導入の記事を料理研究家が書いていたら、AIは違和感を持ちます。私自身、AI記事には「KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として福岡の事業者にAI導入とLINE Bot開発を支援している」と必ず添えます。テーマと書き手の専門が一致して初めて、経験と専門性が評価に変わります。
構造化データで「機械が読める著者」にする
人間が読めるプロフィールを書いても、AIがそれを著者情報だと認識できなければ半分しか伝わりません。ここで効くのが構造化データ(Schema.orgのマークアップ)です。
天神のクリニックのサイトで、記事に著者の構造化データを入れる作業をしたことがあります。具体的には、記事にauthorとして医師名を明示し、その医師のPersonページ(経歴・資格・所属を記述したプロフィールページ)へリンクで紐づけました。
やったことを整理すると、こうなります。
- 各記事のArticle構造化データに、著者を実在の人物として記述する
- 著者の専用プロフィールページを1枚用意し、全記事からリンクする
- そのプロフィールにSNSや所属先などの外部参照をつなぐ
難しそうに聞こえますが、WordPressなら著者プロフィール機能やプラグインで対応できますし、microCMSのようなヘッドレスCMSでも著者フィールドを設計すれば実装できます。私のところでは、こうした実装込みでご相談を受けることが多いです。
福岡の小さな事業者が今日からできること
「うちは一人でやっているから、立派な経歴なんてない」。北九州市小倉のリフォーム業の方からそう言われたことがあります。でも、これは強みです。
大手の「編集部」名義の記事より、現場を知る一人の職人の言葉のほうが、AIにとっては一次体験として価値があります。その方には、こう提案しました。
- 実名と顔写真を出す:信頼の第一歩。屋号だけにしない
- 現場の数字を語る:「これまで小倉周辺で◯件施工」のように土地と実数で
- 失敗談も書く:成功例だけより、当事者の経験がにじむ
- 全記事に同じ著者を紐づける:書けば書くほど専門性が積み上がる
これらは費用をかけずに今日から始められます。難しいのは構造化データの実装と、CMS全体での著者設計の部分です。そこは専門家に任せたほうが早い領域だと、正直にお伝えしています。
やってはいけない著者情報の作り方
最後に注意点を。久留米のある事業者さんが、評価を上げたい一心で実在しない「監修者」を立てていたことがありました。これは逆効果です。
AIも検索エンジンも、外部の情報と照合できない著者を信頼しません。実在が確認できない人物、経歴と記事内容がちぐはぐな著者、複数サイトで使い回された顔写真は、むしろマイナスに働きます。
- 架空の権威付けはしない:存在しない肩書きや資格を盛らない
- 使い回し素材を避ける:ストック写真の顔は信頼につながらない
- テーマと無関係な経歴を貼らない:一致しない専門性は逆に怪しまれる
著者情報は、盛るものではなく整えるものです。事実を、AIが読める形にして見せる。それだけで十分に効きます。
まとめ
- AI検索では「何を書いたか」と同じく「誰が書いたか」が評価を左右する
- 著者欄は実名・土地と数字の具体・一次体験・外部の裏付けで構成する
- 記事テーマと著者の専門性は地続きであること
- 構造化データと専用プロフィールページで「機械が読める著者」にする
- 一人の事業者の現場体験は、編集部名義より強い一次情報になる
- 架空の監修者や使い回し素材は逆効果。盛らず、事実を整える
KOKORASHI AIでは、著者設計から構造化データの実装まで、福岡の事業者さんのAEO対策をお手伝いしています。初期費用0円・月額4,800円(税込)から始められます。「何から手をつければ」と迷ったら、まずは今の著者欄を一緒に見直すところから始めましょう。
よくある質問
Q. 著者情報を整えると、どのくらいで効果が出ますか?
即日で順位が変わるものではありません。著者プロフィールと構造化データを整えたうえで、同じ著者で記事を積み重ねていくと、数か月かけて専門性として評価が積み上がっていきます。一度の作業で終わりではなく、同一著者で継続することが効きます。
Q. 実名や顔写真を出すのに抵抗があります。必須ですか?
必須ではありませんが、実名・顔写真は信頼の土台として強く働きます。どうしても難しい場合は、一貫して使うペンネームと、検証できる経歴・実績で補う方法があります。大切なのは外部から実在性と専門性を確認できることです。
Q. WordPressやmicroCMSでも著者の構造化データは入れられますか?
はい、どちらでも対応できます。WordPressは著者プロフィール機能やプラグインで、microCMSは著者フィールドを設計して実装します。KOKORASHI AIでは実装込みでご相談を受けています。CMSに合わせた著者設計からお手伝いします。
