ChatGPTのプロンプト(指示文)の書き方・基本5原則
ChatGPTのプロンプト(指示文)の書き方を、福岡のAI導入支援の現場で使う基本5原則として解説。役割・目的・条件・例示・出力形式の5つで返答の質が劇的に変わります。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
「ChatGPT、うちでも触ってみたんですけど、なんか当たり障りのない答えしか返ってこなくて」。先日、天神で美容室を営む30代の店長さんから、こんな相談を受けました。画面を見せてもらうと、入力欄には「インスタの投稿文を考えて」の一行だけ。これ、実はChatGPTが悪いのではなく、指示文(プロンプト)の問題です。結論から言うと、「役割・目的・条件・例示・出力形式」の5つを意識するだけで、返ってくる文章は別物になります。この記事では、私が福岡の事業者さんと現場でやり取りしてきた中で効いた書き方を、順番に紹介します。
1. 役割を与える「あなたは〇〇です」
最初の原則は、ChatGPTに役割を与えることです。人間でも「とりあえず書いて」と言われるより「ベテランの広報担当として書いて」と言われたほうが、文章の角度が定まります。AIも同じです。
先ほどの天神の美容室の例では、冒頭に「あなたは美容室の集客に強いSNS運用担当です」と一文足してもらいました。それだけで、業界の言い回しやお客様目線のトーンが自然に乗るようになり、店長さんは「急に"中の人"っぽくなった」と驚いていました。
役割は具体的なほど効きます。「ライター」より「地元密着の飲食店を10年見てきた販促担当」のほうが、出力の解像度が上がります。最初の一行を変えるだけなので、まずここから試してください。
2. 目的をはっきり伝える「何のために使うのか」
2つ目は、その文章を「何のために」「誰に向けて」使うのかを伝えることです。ここが抜けると、AIは無難で抽象的な答えに逃げます。
博多で工務店を営む方から「お客様への完工後のお礼メールを作りたい」と相談を受けたとき、最初の指示は「お礼メールを書いて」でした。これだと教科書的な定型文しか出ません。そこで「リフォームを終えたお客様に、次回の点検案内も自然に添えて、関係を続けたい」と目的を足してもらったところ、押し売り感のない、温度のある文面になりました。
目的を書くコツは「相手にどうなってほしいか」まで言語化することです。「予約してほしい」「安心してほしい」「また来てほしい」。このゴールがあるだけで、文章の着地が変わります。
3. 条件と制約を並べる「箇条書きで指定する」
3つ目は、守ってほしい条件を具体的に並べることです。文字数、トーン、入れてほしい要素、逆に避けたい表現。ここを箇条書きで渡すと精度が一気に上がります。
糸島でゲストハウスを運営する方は、宿泊予約の自動返信文に困っていました。長すぎる、堅すぎる、と。そこで条件をこう整理してもらいました。
- 200字以内におさめる
- 丁寧だが、堅すぎないやわらかい口調
- チェックイン時間と最寄り駅からの道順を必ず入れる
- 「ご不明点はお気軽に」で締める
条件を渡すほどAIの自由度は下がりますが、実務で使う文章はむしろそれが正解です。「何を入れるか」と同じくらい「何を入れないか」を指定すると、ブレが減ります。
4. 例を見せる「こんな感じで、と手本を渡す」
4つ目は、お手本を1つ見せることです。言葉で説明しきれないトーンや言い回しも、実例を1つ見せれば一発で伝わります。これは現場で一番効果を感じる原則です。
早良区で整体院を営む方は、自分の書いたブログの文体をAIに引き継がせたいと考えていました。「優しい感じで」と言葉で指示しても、なかなか本人の雰囲気になりません。そこで過去に自分が書いた投稿を2本そのまま貼り付けて「この文体に合わせて」と渡したところ、語尾やリズムまで近づき、「自分が書いたみたい」と納得されていました。
例は完璧でなくて構いません。良い例を1つ、できれば「これはダメ」という悪い例も添えると、AIは境界線を理解します。手本を渡す習慣がつくと、プロンプト全体が短くて済むようになります。
5. 出力形式を指定する「表で・3案で・見出し付きで」
最後は、どんな形で返してほしいかを指定することです。同じ内容でも、形を指定するだけで使いやすさが段違いになります。
南区で学習塾を運営する方は、保護者向けのお知らせ文を毎月作っていました。毎回1案ずつ出してもらっては練り直していたのですが、「3案出して、それぞれの狙いも一行で添えて」と形式を指定したら、比較して選べるようになり、作業時間が体感で半分になったそうです。
よく使う指定はこのあたりです。
- 「表でまとめて」(比較・一覧に便利)
- 「3案出して」(選択肢が欲しいとき)
- 「見出しと箇条書きで」(読みやすさ重視)
- 「そのままコピペできる形で」(メールやSNS用)
頭の中で完成形をイメージしてから、その形を一言で伝える。これだけで手戻りが大きく減ります。
5原則を1つの指示文にまとめると
ここまでの5つは、別々に使うより1つの指示文にまとめると本領を発揮します。先ほどの天神の美容室の例なら、こんな形になります。
- 役割:あなたは美容室の集客に強いSNS運用担当です
- 目的:新規のお客様に来店予約を促したい
- 条件:150字以内、絵文字は2つまで、押し売り感を出さない
- 例示:(過去の投稿を1本貼る)この雰囲気で
- 出力形式:3案、それぞれ違う切り口で
店長さんはこの型をスマホのメモに保存し、毎回穴埋めで使うようになりました。「もうゼロから悩まなくていい」と。完璧な一発を狙わず、出てきた答えに「もっとこうして」と会話を重ねれば十分です。
まとめ:明日から使える5原則
- 役割:「あなたは〇〇です」で立場を与える
- 目的:何のため・誰に向けてかを伝える
- 条件:文字数やトーンを箇条書きで指定する
- 例示:お手本を1つ見せてトーンを伝える
- 出力形式:表・3案・見出しなど形を指定する
全部を一度に完璧にやる必要はありません。まずは「役割」と「目的」の2つから足してみてください。それだけで返答の質は変わります。私が運営するKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)では、こうした自社の業務に合わせたプロンプトづくりや定着の伴走を、初期費用0円・月額4,800円(税込)からお手伝いしています。「うちの業種だとどう書けばいいの」という具体的なところで詰まったら、福岡の事業者さんからのご相談として、いつでも声をかけてください。
よくある質問
Q. プロンプトの5原則は全部入れないとダメですか?
いいえ、全部そろえる必要はありません。特に効果が大きいのは「役割」と「目的」の2つです。まずこの2つを足すだけでも返答の質は明確に変わります。慣れてきたら条件・例示・出力形式を加えていくのがおすすめです。
Q. ChatGPTの無料版でもこの書き方は使えますか?
使えます。5原則はどのバージョンでも有効な「指示の出し方」の話なので、無料版でも十分効果を実感できます。まずは手元のChatGPTで、いつもの指示に役割と目的を一行ずつ足して試してみてください。
Q. 自分の業種に合ったプロンプトが作れるか不安です。
業種ごとに効く言い回しや条件は変わるので、最初は迷って当然です。KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)では福岡の事業者さん向けに、実際の業務に合わせたプロンプトづくりと社内定着まで伴走しています。初期費用0円・月額4,800円(税込)から相談できます。
