ChatGPTの指示文(プロンプト)の書き方・基本5原則|福岡の中小事業者向け
ChatGPTに思った通りの答えを出してもらうには、指示文(プロンプト)の書き方にコツがあります。福岡の中小事業者がすぐ使える基本5原則を、実際の業務例つきで私がやさしく解説します。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
「ChatGPTを使ってみたけど、なんだかふわっとした答えしか返ってこなくて……」。福岡でAI導入の相談を受けていると、これが一番多い声かもしれません。私はKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として中小事業者のAI活用をお手伝いしていますが、うまくいかない原因のほとんどは“ツールの性能”ではなく“指示文(プロンプト)の書き方”にあります。結論から言うと、ChatGPTの答えの質は、あなたの指示文でほぼ決まります。難しいテクニックは要りません。この記事では、博多や天神の事業者さんがそのまま使える基本5原則を、実際の業務例つきで紹介します。
原則1:AIに“役割”を与える
いきなり質問を投げるより、まず立場を与えると答えが一気に締まります。「あなたは福岡の飲食店の店長です」「あなたは経験豊富な税理士です」といった一言です。
先日、博多の居酒屋さんから「クレームメールの返信が難しい」と相談を受けました。そのとき私がお伝えしたのは、「あなたは飲食店の店長です。お客様への丁寧なお詫びの返信を書いてください」と役割から始めること。同じChatGPTでも、役割を与えるだけで言葉づかいや温度感がぐっと現場に合ったものになります。
原則2:“背景”を伝える
AIはあなたの状況を知りません。誰に向けて、何のために、どんなトーンで——この背景を伝えるほど、精度が上がります。
- 誰向けか:「常連のお客様向け」「初めての問い合わせ客向け」
- 目的:「予約を促したい」「不安を解消したい」
- トーン:「かしこまりすぎず、親しみやすく」
天神のサロンさんでは、「30代女性のお客様向けに、丁寧だけど堅すぎない案内文を」と背景を添えるようにしたところ、ほぼ手直しなしで使える文章が出るようになりました。
原則3:“出力の形”を指定する
これは効果が大きいのに、見落とされがちな原則です。欲しい形を先に指定してください。
- 「3案出してください」
- 「それぞれ150字で」
- 「箇条書きで5つ」
- 「表にまとめて」
形を決めておくと、長すぎる文章や使いにくい答えが返ってくるのを防げます。私が業務でChatGPTを使うときも、まず「どんな形で欲しいか」を必ず先に書きます。
原則4:“例”を見せる
言葉で説明しにくいときは、お手本を1つ見せるのが近道です。過去に自分が書いた良い返信文や、理想に近い商品説明を貼って、「この雰囲気で、別の商品バージョンを作って」と頼む。AIは例からトーンや構成を上手に読み取ってくれます。
福岡の物販店さんでは、売れ筋商品の説明文を1つお手本として渡し、残り20商品の説明文を同じトーンで量産する、という使い方が定着しました。ゼロから考えるより何倍も速く、しかも文体が揃います。
原則5:一度で完璧を求めず“対話で直す”
最後がいちばん大切かもしれません。ChatGPTは一発勝負ではなく、会話しながら仕上げる道具です。「もう少し短く」「もっとやわらかく」「専門用語を減らして」——こう返すたびに、答えは理想へ近づきます。
私がいつもお伝えするのは、「AIを新人スタッフだと思って、育てるつもりで指示する」こと。一度で完璧を期待せず、対話で整えていく。この感覚を持てた方から、みるみるAIを使いこなせるようになっていきます。
やりがちな失敗:丸投げして“ふわっと”する
逆に、うまくいかない方に共通するのは「短く雑に投げる」ことです。たとえば「集客の文章を書いて」だけでは、誰向けか・何を売っているか・どんなトーンか、AIには何も分かりません。結果、どこかで見たような当たり障りのない文章が返ってきて、「やっぱりAIは使えない」となってしまう。
これはAIの限界ではなく、指示が足りていないだけです。福岡でも、最初に「うまくいかない」と言っていた方の多くが、5原則のうち2〜3個を足しただけで「これは使える」に変わりました。AIは“察してくれる部下”ではなく、“指示した分だけ返してくれる道具”。ここを分かっているかどうかが、活用の分かれ道です。
まとめ:小さく試して、テンプレ化する
5原則を全部いきなり意識するのは大変です。まずは「役割を与える」「出力の形を指定する」の2つだけでも、答えが変わるのを体感できます。そして、うまくいった指示文はメモやスプレッドシートに保存して“社内テンプレート”にしておく。これが、AIを個人技で終わらせず会社の資産にするコツです。福岡でも、この積み重ねができている事業者さんほど、AI活用が定着しています。
よくある質問
Q. プロンプトが上手く書けません。まず何から意識すればいいですか?
5原則の中でも、まずは『役割を与える』と『出力の形を指定する』の2つだけ意識してみてください。『あなたは飲食店の店長です。次のクレームメールに、丁寧なお詫びの返信を3案、それぞれ150字で書いてください』のように、立場と欲しい形をはっきり伝えるだけで、答えの質がぐっと上がります。
Q. 毎回長い指示文を書くのが面倒です。何かコツはありますか?
よく使う指示文はメモやスプレッドシートに『テンプレート』として保存し、業務ごとにコピーして使い回すのがおすすめです。例えば『商品説明用』『問い合わせ返信用』など。一度作れば、あとは中身を入れ替えるだけなので、毎回ゼロから書く必要がなくなります。社内で共有すれば会社の資産にもなります。
Q. ChatGPTに社外秘の情報を入れても大丈夫ですか?
お客様の個人情報や社外秘の内容は、そのまま入力しないことをおすすめします。名前や住所は伏せ字にする、固有名詞を一般化するなど、ひと手間かけてから使うと安全です。社内で『何を入れてよくて、何はダメか』のルールを先に決めておくと、現場も安心してAIを使えます。
