
Microsoft Copilotが「チャット・アプリ作成・常駐AI」を1つに|福岡の中小事業者が今から決めておく3つのこと
Microsoftが2026年9月25日、Copilotをチャット・アプリ作成(Code)・常駐AI(Autopilot)をまとめた1つのアプリに刷新すると発表。福岡の中小事業者が料金と権限の面で今から決めておくことを解説します。
詳しく見る →NVIDIAが2026年8月11日、オープンモデル「Nemotron 3.5 Lightning」と、仕事ごとに最適なAIへ自動で振り分ける「NeMo Switchyard」を公開。福岡の中小事業者が今日からできる使い分けを解説します。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
「結局、うちはどのAIを使えばいいんですか」。福岡の事業者さんから毎週のように聞かれる質問です。私はいつも「1つに決めなくていいですよ」とお答えしています。2026年8月11日にNVIDIAが発表した内容は、その考え方を業界全体で裏づけるものでした。中小事業者にとっての結論を先に言うと、今すぐ導入するものではないが、業務の仕分け方だけは今日から真似できるニュースです。
公開されたのは、どちらもオープンに使える2つの技術です。
NVIDIAのベンチマークでは、高性能なモデル1本ですべてを処理する場合と比べ、精度を保ったままタスクあたりのコストを約3分の1に抑えたと公表されています。Nemotron 3.5 LightningはHugging FaceやOpenRouterなどで、NeMo SwitchyardはGitHubで公開されています。
スペックの数字よりも、私が大事だと思っているのは「1つの賢いAIに全部やらせる」前提が崩れたことです。これまでは、いちばん賢いモデルを選んで全業務をそこに流すのが普通でした。今回のように大手が「仕事ごとに切り替える道具」をわざわざ無料で配るということは、業界が「全部を最高性能でやるのは高くつく」と認めた、ということです。
これは中小事業者にとって、むしろ追い風です。予算が限られている側の発想が、正しかったと証明された形だからです。
先日、博多の卸売業の方から「ChatGPTの有料プランを全員分入れたら、思ったより固定費が重い」という相談を受けました。中身を伺うと、納品書の文言を整えるような単純作業にまで、いちばん高いモードを使っていました。これは、軽トラで運べる荷物に毎回4tトラックを出しているのと同じです。
KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)でご相談を受けるときも、まずは業務の仕分けから入ります。仕組みを組む前に、人間の頭の中でルーティングしてしまうのがいちばん早いからです。
ルーターを構築する必要はありません。次の3つに仕分けて、紙1枚のルールにするだけで十分です。
この3分類を朝礼で共有するだけで、無駄なコストと事故の両方が減ります。仕組み化はそのあとで構いません。
Nemotron 3.5 Lightningのようなオープンモデルを自社のパソコンやサーバーで動かす話は、今の段階では中小事業者には早いと考えています。動かすこと自体はできても、止まったときに直せる人が社内にいないと、結局その業務が丸ごと止まるからです。「安く動く」より「困ったときに聞ける」を優先してください。まずはクラウドのサービスを使い分けるところから始めるのが現実的です。
Q. NeMo Switchyardは中小企業でも使えますか?
技術的には誰でも入手できますが、アプリケーションに組み込む開発が前提の道具です。社内にエンジニアがいない場合、まずは人が業務を仕分けて使い分ける運用で十分な効果が出ます。
Q. 「モデルを使い分ける」と何が良くなるのですか?
簡単な作業に高性能なモデルを使わなくなるため、費用を抑えられます。NVIDIAは自社のベンチマークで、精度を保ったままタスクあたりのコストを約3分の1に抑えたと公表しています。
Q. うちの業務のどこから仕分ければいいですか?
1週間、AIに投げた依頼をメモに残してください。誤字直しや定型文の整形など、答えが1通りに決まる作業が「軽いAI担当」です。判断や配慮が要るものだけを上位モデルに残します。
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