国産AI「PLaMo 3.1 Prime」が公開|Deep ResearchとAPI無料プランは福岡の中小事業者に使えるか

Preferred Networksが国産AIモデル「PLaMo 3.1 Prime」を公開。Deep Research機能やAPIの無料プランの中身と、福岡の中小事業者が国産AIを検討するときの判断ポイントを解説します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「海外のAIに社内の資料を入れるのは、なんとなく不安」。福岡の製造業や士業の方から、今もよく聞く声です。私はKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として福岡の中小事業者のAI導入を支援していますが、国産のAIという選択肢について質問を受ける機会が増えてきました。

2026年10月27日、Preferred Networks(PFN)が国産AIモデル「PLaMo 3.1 Prime」を公開しました。結論から言うと、日本語の調べ物と、社内文書を外に出したくない用途で試す価値があるモデルです。APIには無料プランも用意されたので、まず小さく試せます。ただし得意・不得意がはっきりしているため、何に使うかを決めてから試すのが近道です。

PLaMo 3.1 Primeで発表された内容

ITmedia AI+の報道によると、PLaMo 3.1 PrimeはPFNが国内でゼロから開発しているAIモデル「PLaMo」の最上位版です。主な発表内容は次のとおりです。

  • 誤回答の抑制:関連する8つのベンチマークで、前の「PLaMo 3.0 Prime」から平均約15%改善したとPFNは説明
  • 速度:処理速度は3.0 Primeの1.7倍
  • コスト:推論を使わないモードで、回答の質を保ちながら出力トークン数を90%減らし、利用料を抑えられるとしている
  • Web検索:Web検索の機能を搭載
  • 提供形態:チャットの「PLaMo Chat」、PLaMo API、自社サーバーに置くオンプレミス版で、発表当日から提供

もう1つの変化は、前提が間違った質問への応じ方です。3.0 Primeは回答を断っていた場面で、3.1 Primeは質問の前提の誤りを説明して判断を助けるように変わったとされています。

Deep Researchは「出典付きの調査レポート」を自動で作る機能

Deep Researchは、調べたいテーマを入力すると、調査の計画から出典付きのレポート作成までをAIが自分で進める機能です。所要時間は数分から数十分とされています。

オンプレミス版では社内の文書検索の仕組みとつなげられ、社内文書とWeb情報を組み合わせた調査や、社内文書だけを使った調査ができます。PLaMo Chatでは、11月30日までDeep Researchを1日2回まで無料で試せるキャンペーンも行われています。

API無料プランと有料プランの料金

PLaMo APIには、利用上限付きで無料の「Freeプラン」が用意されました。上限の具体的な数値は報道では示されていないため、PFNの公式サイトで確認してください。

有料の「Standardプラン」は、100万トークンあたり入力60円・出力250円です。円建てで料金が示されているため、為替の動きで毎月の請求額がぶれにくい点は、予算を組む中小事業者にとって分かりやすい利点だと私は考えています。

得意なこと・苦手なことを先に知っておく

PFNは35種類のベンチマークで他社のモデルと比較した結果を公表しています。比較相手にはAlibabaの「Qwen 3.8 27B」、OpenAIの「gpt-oss-120B」、Googleの「Gemma 4 31B」が含まれます。

  • 強み:安全性のスコアは、推論あり・なしの両方のモードで最も高かった
  • 弱み:理系分野、プログラミング、Web検索を伴う回答では他社モデルを下回った

PFN自身が弱みも含めて公表している点は、選ぶ側として信頼しやすい材料です。プログラミングの補助を中心に考えている方は、他のAIと使い分ける前提で検討するのが現実的です。

福岡の中小事業者が国産AIを検討するときの判断ポイント

実際に多いのは、福岡市内の士業事務所からの「お客様の書類をAIで整理したいが、海外のサービスに出すのは避けたい」という相談です。北九州の製造業の方からは「社内の過去資料を横断して調べたいが、データを外に出せない」という声も聞きます。

上の2つの相談のように、扱うデータを社外に出したくないことが一番の条件なら、オンプレミスで動かせる国産モデルは有力な候補になります。一方、オンプレミスは自社でサーバーを用意し運用する負担があるため、小さな事業者には重い選択です。KOKORASHI AIでは、まずAPIの無料プランやPLaMo Chatで日本語の質を確かめ、必要に応じて段階的に広げる進め方をおすすめしています。

試すときの小さな手順

  • 用途を1つ決める:業界の制度調べ、競合店の情報整理など、日本語の調べ物から始める
  • 同じ質問で比べる:普段使っているAIと同じ質問をして、答えの正確さと出典を見比べる
  • 出典を必ず開く:Deep Researchのレポートは、引用元のページを人が確認してから使う

KOKORASHI AIでは、初期費用0円・月額4,800円(税込)から、業務に合ったAIの選び方と導入を支援しています。

まとめ

  • PFNが国産AI「PLaMo 3.1 Prime」を公開し、チャット・API・オンプレミスで提供を始めた
  • 出典付きで調べるDeep Researchと、利用上限付きのAPI無料プランが用意された
  • 安全性の評価は高い一方、プログラミングやWeb検索を伴う回答では他社モデルを下回る
  • 日本語の調べ物や社外に出したくないデータの用途から、小さく試すのがおすすめ

よくある質問

Q. PLaMo 3.1 Primeは無料で使えますか?
PLaMo APIには利用上限付きのFreeプランがあります。PLaMo Chatでは11月30日までDeep Researchを1日2回まで無料で試せます。上限の詳細はPFNの公式サイトで確認してください。

Q. PLaMo APIの有料プランの料金はいくらですか?
報道によると、Standardプランは100万トークンあたり入力60円・出力250円です。円建てのため、為替の影響を受けにくい点が特徴です。

Q. 小さな事業者でもオンプレミス版を使うべきですか?
オンプレミス版は自社でサーバーを用意し運用する負担があります。まずはAPIの無料プランやPLaMo Chatで日本語の質と用途の相性を確かめ、データの扱いが厳しい業務に限って検討するのが現実的です。

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