
AIが“裏で仕事を進める”時代へ|Claude Coworkがスマホ・Webに拡大、福岡の中小事業者はどう見る?
AnthropicがAIエージェント「Claude Cowork」をWeb・iOS・Androidへ拡大(2026年7月・β版)。端末をまたいだ作業継続や判断時のみ通知といった変化を、福岡の中小事業者向けに噛み砕いて解説します。
詳しく見る →Claude CodeやCodexなど、エンジニア向けの「AIに作業を任せる」仕組みが、実は非エンジニアの社長にも使える形に変わってきています。考え方と、自社に取り入れる現実的な方法を解説します。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
私のところに来る相談で、ここ数か月で明らかに増えたものがあります。「ChatGPTは毎日使っている。でも結局、最後は自分でまとめ直している」というものです。福岡の中小企業の社長さんとお話ししていると、ちょうどこの段階で足踏みしている方が本当に多いです。
その一方で、エンジニアの世界では「Claude Code」や「Codex」という道具が急速に広がっています。これは、AIに質問するのではなく、AIに"作業ごと"任せるための道具です。今日は、この考え方を非エンジニアの社長がどう自社に取り入れられるか、という話をします。
ChatGPTやClaudeとのやり取りは、基本的に「聞く→答えが返る→自分でやる」の繰り返しです。一方でClaude CodeやCodexは、フォルダを1つ渡すと、AIがその中身を読み、必要な作業を自分で進め、結果をファイルとして置いていきます。人間は最後に確認するだけです。
エンジニアの世界では、「このバグを直して」とAIに頼むと、AIが該当するファイルを自分で探し、修正し、動作確認までしてから結果を戻してくる、という使い方がすでに普通になっています。人が手を動かすのは、最後にその結果を見るところだけです。
この違いは小さく見えて、実務では大きいです。たとえば「見積書を作って」とチャットに投げると、文面の下書きは返ってきます。しかしファイル名を整え、過去の案件と体裁を揃え、担当者に送る形にするのは自分の仕事のままです。作業する側のAIは、この"整える・仕上げる"の部分まで含めて進めます。
先日、天神で小さな制作会社を経営する方から相談を受けました。ChatGPTに毎日のように質問はしているが、見積もりの文面も、スタッフへの指示書も、結局は自分で最後にまとめ直しているとのことでした。「AIを使っている感覚はあるけど、時間はあまり減っていない」というのが、その方の実感でした。
お話を伺うと、会社の資料や過去のやり取りを、毎回チャットの冒頭で説明し直していることが分かりました。同じ前提を何度も入力し直している時点で、AIの返答が早くても、全体としての手間はあまり減っていなかったのです。
Claude CodeやCodexが便利なのは、AIに「今回だけの指示」ではなく「この役割を続けてほしい」という情報を渡せるからです。会社の資料や過去のやり取りをまとめて渡しておくと、AIは次回以降もその文脈を踏まえて動きます。毎回イチから説明し直す必要がありません。
普通のチャットだと、新しい会話を始めるたびに「うちの会社は〜」「この業界では〜」と前提を説明し直すことになります。フォルダ型の使い方は、この前提説明を一度だけ済ませておいて、以降は使い回す仕組みです。
実はこの仕組み自体は、最近はエンジニア専用ではなくなってきています。ChatGPTのプロジェクト機能や、Claudeのプロジェクト機能でも、同じように「資料を入れておく→AIがそれを踏まえて動く」という使い方ができるようになっています。エンジニア向けの発想が、一般のAIアプリにも降りてきている段階です。
相談を受ける中でよく任せる先として提案しているのは、次のような役割です。
どれも「答えを聞く」だけでは終わらない、成果物として形になる作業です。ここに任せる役割を1〜2個決めるところから始めると、無理なく回り始めます。逆に、最初から全部任せようとすると、何を教え込めばいいか整理しきれずに止まってしまいます。
ChatGPTやClaudeのプロジェクト機能は、社長が自分で設定することもできます。ただし実際にやってみると、次のようなところで手が止まります。
No2は、この「白紙から書く部分」をあらかじめ用意しておくことで、設定にかかる時間そのものをなくしたものです。中身を書く力ではなく、貼るだけで済むようにしてあります。
KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)では、この「フォルダに指示を置いて、AIに役割を任せる」という考え方を、社長が一人で30分で組めるようにパッケージ化した「No2」というスターターキットを作りました。
ChatGPT・Claude・Geminiなど、普段お使いのAIアカウントの上でそのまま動きます。ライト版(19,800円・買い切り)は、まず右腕を1人だけ用意したい方向けです。プロ版(39,800円・買い切り)は、営業・秘書・マーケなど複数の役割を最初から揃えたい方向けで、空のフォルダを1つ開いてプロンプトを貼るだけで、7名分のファイルが自動で作られます。エンジニアも、追加契約も必要ありません。
「まず自分で試したい」という方にはNo2のスターターキットを、「何を任せればいいかも含めて一緒に整理してほしい」という方には無料相談をおすすめしています。どちらも、いきなり大きな開発から始める必要はありません。
実際、先ほどの天神の制作会社の方には、まず見積もり文面とスタッフ指示書の2つだけを任せる形から始めていただきました。役割を絞ってから始めた方が、途中で挫折しにくいというのが、これまで見てきた実感です。
Q. Claude CodeやCodexを実際に使ったことがなくても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。No2自体はClaude CodeやCodexを使いません。普段お使いのChatGPT・Claude・Geminiのアカウント上でそのまま動くように作っています。この記事で紹介した「フォルダに指示を置いて任せる」という考え方だけを、非エンジニアでも使える形に置き換えたものです。
Q. ChatGPTを契約するのと、No2を買うのは何が違いますか?
ChatGPT・Claudeなどの契約は「AIそのもの」への契約です。No2は、その上で「経営者の右腕として動かすための設定一式」を買い切りで用意するものです。契約するAIは変わらず、その使い方だけを最初から整えてお渡しします。
Q. 設定が難しそうで不安です。エンジニアを雇う必要はありますか?
必要ありません。ライト版はプロンプトを貼るだけの3ステップで、スマホだけでも進められます。プロ版はデスクトップアプリで空のフォルダを1つ開いてプロンプトを貼るだけで、複数の役割分のファイルが自動で作られます。
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