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DeepSeek V4.1 Flashが値上げから一転して値下げ|福岡の中小事業者は「安いAI」の何を見るか

DeepSeekが2026年9月10日にV4.1-Flashを発表し、API料金を値上げから一転して値下げしました。福岡の中小事業者が安いAIを選ぶときの確認点を解説します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「また安いAIが出たと聞きました。うちも乗り換えたほうがいいですか?」。福岡の店舗さんや事務所さんから、最近増えている相談です。結論から言うと、DeepSeekの新モデル「V4.1 Flash」は料金表だけ見ると魅力的ですが、中小事業者が業務の主軸に据えるなら、料金より先に「データの扱い」と「料金の安定性」を確認するのが私の考えです。KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)では、乗り換えの前に用途を仕分けることをお勧めしています。

2026年9月10日に発表された内容

報道によると、DeepSeekは2026年9月10日に「DeepSeek-V4.1-Flash」を発表しました。確認できた主な事実は次のとおりです。

  • 全体で5,520億パラメータのMoE(専門家混合)型モデル
  • 画像の理解に対応した(従来モデルでは制限があった部分)
  • DeepSeek側は、V4-ProやGPT-5.6 Sol、Claude Opus 5を「一部上回る性能」とうたっている
  • Hugging Face上にモデルのページと技術レポートが公開されている(ライセンスの細かい条件は、記事では確認できませんでした)

押さえたいのは、「一部上回る」という表現が提供元自身の主張である点です。第三者の検証で全体の優劣が固まったわけではないため、業務で使う前に、自社の作業で試して確かめる必要があります。

料金は「値上げ」から「値下げ」へ急転換

今回のニュースで、私が一番注目したのは料金の動きです。DeepSeekは8月13日にAPI料金を値上げしていましたが、V4.1-Flashの発表と同時に、一転して値下げしました。新料金は発表日から適用されています。

  • オフピーク時:入力0.003ドル(キャッシュヒット)/0.15ドル(キャッシュミス)、出力0.6ドル(100万トークンあたり)
  • 従来の設定:入力0.007ドル/0.22ドル、出力0.66ドル
  • ピーク時は、オフピークの2倍の料金(平日の日本時間の日中〜夕方が対象と報じられています)

つまり、時間帯によって料金が変わる仕組みです。夜間や早朝にまとめて処理できる業務なら費用を抑えられますが、店舗の問い合わせ対応のように昼間に集中する用途では、ピーク料金が基準になります。

既存の利用者が気をつけること:API名と旧モデルの扱い

すでにDeepSeekのAPIを組み込んでいる方には、注意点があります。新モデルの呼び出し名は「deepseek-flash」です。旧名称の「deepseek-v4-flash」への要求は、当面V4.1-Flashに振り向けられ、V4.1-Flashの料金が適用されると報じられています。

さらに、9月14日からは、上位モデル「deepseek-v4-pro」への要求も、V4.1-Proの提供開始まではV4.1-Flashで処理される、と伝えられています。「同じ名前で呼んでいるのに、中身のモデルが変わる」状態です。自動化ツールの回答の質や、請求額の見え方が変わる可能性があるので、利用中の方は請求画面と出力の両方を確認してください。

「安いAI」を見るときの3つの視点

相談の場では、次の3点を順番に確認しています。

  • データの送信先と規約:お客様の氏名や予約内容をAIに渡す用途では、提供元の規約、データの保管場所、学習への利用有無を必ず読みます。個人情報を扱う業務は、料金の安さだけで決めません。
  • 料金の安定性:今回は値上げから1カ月足らずで値下げに転じました。安くなるのは歓迎ですが、逆方向にも動く実例です。月額の予算が固定の事業者ほど、料金が変わっても運用が止まらない設計が必要です。
  • 用途との相性:日本語の敬語や、社内ルールに沿った言い回しが求められる用途では、ベンチマークの数字より、実際の回答を見るほうが確かです。

福岡の事業者への具体的な使い分け例

天神で複数の店舗を運営する事業者さんから「社内の下書き作りに使うAIのコストを下げたい」という相談を受けたとします。私なら、次のように分けます。

  • お客様の個人情報を含まない作業(キャッチコピー案、社内向けの文章の下書き):低価格モデルを試す価値があります
  • お客様への直接の返信や、予約・顧客情報に触れる作業:提供元の規約とデータの扱いが明確なサービスを主軸にします
  • 判断や契約に関わる作業:モデルの価格に関係なく、最終確認は人が行います

1つのモデルに全業務を寄せず、業務ごとにモデルを差し替えられる構成にしておくと、今回のような料金変更にも強くなります。KOKORASHI AIの構築でも、モデルの入れ替えを前提にした設計を基本にしています。

今日からできる確認

新しいモデルが出るたびに乗り換える必要はありません。次の3つだけ、実施してみてください。

  • いま使っているAIツールが、裏側で何のモデルを使っているか把握する
  • 毎月のAI利用料と、内訳の従量課金の部分を確認する
  • 個人情報を渡している業務の一覧を作る

まとめ

  • DeepSeek-V4.1-Flashは2026年9月10日に発表され、API料金は8月の値上げから一転して値下げになった
  • 「一部上回る性能」は提供元の主張であり、自社の作業で試して確かめる
  • 旧モデル名の要求が新モデルに振り向けられるため、既存の利用者は請求と出力を確認する
  • 個人情報に触れる業務は、料金よりデータの扱いを優先して選ぶ

よくある質問

Q. DeepSeek V4.1 Flashはいつ発表されましたか?
報道によると、2026年9月10日に発表されました。8月13日に実施したAPI料金の値上げから一転して、値下げした点が話題になっています。

Q. 中小事業者はDeepSeekに乗り換えるべきですか?
全面的な乗り換えは急がなくてよいと考えています。個人情報を含まない下書き作りなどで試し、お客様情報に触れる業務は、提供元の規約とデータの扱いを確認してから判断してください。

Q. すでにDeepSeekのAPIを使っている場合、何を確認すればよいですか?
旧モデル名への要求が新モデルに振り向けられると報じられているため、請求額と出力内容の両方を確認してください。新モデルの呼び出し名は「deepseek-flash」と伝えられています。

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