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GoogleのAI部門トップが交代|「作った人がいなくなっても困らない」AI導入の考え方【福岡の中小事業者向け】

Google DeepMindのCEO交代とJeff Dean氏の退社が報じられました。AIの提供体制が変わり続ける前提で、福岡の中小事業者が特定ツールに縛られないAI導入をする方法を解説します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「去年入れたツールが、もう別のサービスに置き換わるって言われたんです」。福岡の中小企業の担当者から、こんな相談を受けることが増えました。悪いツールを選んだわけではありません。AIの世界は、提供する側の体制そのものが数か月単位で変わっているのです。

私はKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として福岡でAI導入の支援をしています。2026年8月上旬、GoogleのAI部門で大きな体制変更が報じられました。結論から言うと、この話から中小事業者が持ち帰るべきなのは「提供元が変わっても壊れない形でAIを入れる」という一点です。

何が報じられたのか(事実の整理)

  • Google DeepMindの共同創業者であるデミス・ハサビス氏が、CEO職から会長職へ移ると報じられました。あわせてAlphabetのチーフサイエンティストを務めるとされています。
  • 日常の運営は、これまでCTOを務めていたコーレイ・カブクチュオール氏がシニアバイスプレジデントとして引き継ぎ、Geminiのモデル開発やアプリ・開発者向けチームを統括するとされています。
  • 27年間Googleに在籍したチーフサイエンティストのジェフ・ディーン氏が退社し、「Discovery Loop」という新会社を共同設立すると報じられました。Alphabetが創業時の出資者に名を連ねているとされています。
  • ロンドンにあったコーディング関連チームをマウンテンビューに集約するなど、拠点の再編も伝えられています。

これらは2026年8月5日から7日にかけて複数の海外メディアが報じた内容です。Googleが立ち止まるという話ではまったくなく、むしろ体制を組み替えてでも開発速度を上げにいく動きと読むのが自然です。

なぜ、福岡の中小事業者に関係があるのか

「アメリカの巨大企業の人事なんて、うちには関係ない」と思われるかもしれません。私も、直接の影響が明日出るとは思いません。ただ、この1年で私が見てきた現場では、こういうことが実際に起きています。

  • 使っていたAIツールの料金プランが半年で2回変わった
  • 便利だった機能が上位プラン限定になった
  • サービス自体が終了し、別サービスへの移行を案内された

直近では、ChatGPT Atlasのように提供が終了したサービスも出ています。つまり「特定のツールに全部を預ける」やり方は、それ自体がコストになりつつあるということです。

提供元が変わっても困らないための3つの備え

私が導入支援でいつもお伝えしているのは、次の3点です。難しい技術は必要ありません。

  • 1. データは自社に置く。お客様情報、問い合わせ履歴、FAQ、商品情報。これらをツールの中だけに置かないこと。スプレッドシートやCSVなど、どこにでも持ち出せる形の原本を自社側に必ず残します。ツールを乗り換えるときのコストは、ほぼこの一点で決まります。
  • 2. 手順とプロンプトを「文章」で持つ。AIへの指示文、対応マニュアル、判断基準。これらを特定ツールの設定画面の中だけに書かず、社内の共有フォルダにテキストとして残します。文章になっていれば、次のAIにそのまま貼り付けるだけで移せます。
  • 3. 1つのツール前提で作り込まない。「このツールにしかない機能」を業務の中心に据えると、そのツールが変わったとき業務が止まります。中心に置くのは業務の流れで、ツールは差し替え可能な部品として扱います。

年に1回の「乗り換えテスト」をおすすめする理由

もう一歩踏み込むなら、年に1回、30分でいいので「今のAIを別のAIに置き換えられるか」を試す時間を作ってください。手順は簡単です。

  • 今使っている指示文(プロンプト)を、別のAIサービスにそのまま貼り付ける
  • 同じ質問を5つほど投げて、答えの質を比べる
  • 移せなかったもの(=そのツールに閉じ込められている情報)をメモする

3つ目が重要です。移せなかったものこそ、自社にとってのリスクです。私が支援した福岡の事業者さんでも、このテストで「実は問い合わせ履歴を書き出す手段がなかった」と気づいたケースがありました。気づいた時点で対処できたので、被害はゼロです。

それでも、慌てて乗り換える必要はない

誤解しないでいただきたいのは、「トップが代わったからGoogleのAIをやめよう」という話ではないということです。今使っていて成果が出ているなら、そのまま使い続けてください。

私がいつもお伝えするのは、AI選びで疲れないための順番です。まず自社の業務を整える。次に、今いちばん手に馴染むツールで小さく始める。そしていつでも降りられる状態だけは保っておく。この順番なら、業界がどれだけ動いても振り回されずに済みます。

まとめ

  • 2026年8月上旬、Google DeepMindのCEO交代とジェフ・ディーン氏の退社・新会社設立が報じられた。AIの提供体制は今後も変わり続ける前提で考える。
  • 中小事業者が守るべきは、データの原本を自社に置くこと、手順とプロンプトを文章で残すこと、1ツール前提で作り込まないこと。
  • 年1回の「乗り換えテスト」で、移せない情報=リスクを洗い出しておく。
  • 今うまくいっているツールを慌てて変える必要はない。降りられる状態を保つことが本質。

KOKORASHI AIでは、ツール選びの前段階である業務整理から、乗り換えに強いAIチャットの構築までご相談を受けています。初期費用0円・月額4,800円(税込)からです。「今入れているものが将来どうなるか不安」という段階でも構いませんので、お気軽にお声がけください。

よくある質問

Q. GoogleのAI部門のトップ交代で、GeminiやGoogleのAIサービスは使えなくなりますか?
そうした発表はありません。報じられているのは経営体制と組織の再編で、サービス終了の話ではありません。今お使いのサービスで成果が出ているなら、そのまま使い続けて問題ありません。

Q. AIツールが終了したり値上げされたりしたとき、いちばん困るのは何ですか?
そのツールの中にしか存在しないデータです。問い合わせ履歴やFAQ、設定した指示文が外に持ち出せないと、乗り換えのたびにゼロから作り直しになります。原本を必ず自社側のスプレッドシートや共有フォルダに残しておいてください。

Q. 中小企業がAIツールを選ぶとき、何を基準にすればいいですか?
性能よりも、データを書き出せるか、指示文を文章として保存できるか、契約を止めても業務が止まらないか、の3点を見てください。この条件を満たしていれば、後から性能の良いものへ乗り換えるのは難しくありません。

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