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Gemini 3.7 Flash公開、年末までAPI半額|「今の安さ」でAI費用を見積もらないための考え方

GoogleがGemini 3.7 Flashを公開。2026年末までは導入価格で通常の半額、2027年1月から通常価格に移行します。福岡の中小事業者がAI費用を見積もるときに外してはいけない考え方を解説します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「先月そのAIで見積もりを出したばかりなのに、もう新しいのが出たんですか」——福岡でAI導入のご相談を受けているKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)の私が、今月いちばん多く聞いた言葉です。結論から言います。AIの費用は「今いくらか」で固定して考えないこと。差し替えられる作りにして、年に1回は見直す。今回のニュースは、その理由をはっきり示してくれました。

何が発表されたのか

Googleが2026年8月14日、AIモデル「Gemini 3.7 Flash」を公開しました。報道されている要点は次のとおりです。

  • 前世代からわずか3週間:Gemini 3.6 Flashの公開から約3週間での投入
  • 導入価格は2026年12月31日まで:入力100万トークンあたり0.75ドル、出力100万トークンあたり3.75ドル
  • 2027年1月1日から通常価格へ:入力1.50ドル、出力7.50ドル(=導入価格は通常価格の半額)
  • 扱える情報:テキスト・画像・音声・動画を入力でき、コンテキストは最大100万トークン、テキスト出力は最大6万4,000トークン
  • 性能:コーディング能力を測るDeepSWEベンチマークで、3.6 Flashの48.6%から65.3%へ向上

数字を並べると難しく見えますが、中小事業者にとって覚えておくべきは2つだけです。3週間で世代が変わったことと、安い価格には期限がついていることです。

「トークン」と「導入価格」を、事業者の言葉に直すと

トークンは、AIが文章を処理するときの単位です。日本語だとおおむね1文字が1トークン強くらいの感覚で捉えておけば、社内の議論には足ります。入力=AIに渡す文章、出力=AIが返す文章で、それぞれ単価が違い、出力のほうが高いのが一般的です。

そして今回のような導入価格(introductory price)は、期間限定の割引です。携帯電話の「最初の半年だけ安い」に近いものだと思ってください。年をまたぐと単価が上がるので、いま従量課金でAI機能を動かしている会社は、年明けの請求が変わる前提で予算を組む必要があります。

ただし、影響を受ける会社と受けない会社がある

ここを混同したご相談が非常に多いので、整理しておきます。

  • ほぼ影響なし:ChatGPTやGeminiの月額プランを人数分契約して使っている会社。定額なので、モデルが変わっても月々の支払いは変わりません
  • 影響あり:自社サイトのAIチャットや業務自動化で、APIを従量課金で使っている会社。使った分だけ課金されるため、単価改定がそのまま費用に乗ります
  • 間接的に影響:AIを組み込んだサービスを外部から購入している会社。提供元の原価が動くと、いずれ価格改定の話が来る可能性があります

先日も博多の事業者さんから「うちも値上がりしますか」と連絡をいただきましたが、その会社は月額プランでの利用だったので、今回は関係ありませんでした。まず自社がどちらの契約形態かを確認するのが最初の一歩です。

3週間で世代交代する時代の、正しい向き合い方

私がお客様の仕組みを作るときに必ず守っているのは、特定のモデル名を仕組みの奥まで埋め込まないことです。設定ファイルの1行を書き換えればモデルを差し替えられるようにしておく。それだけで、新モデルが出るたびに作り直す羽目になりません。

あわせておすすめしているのが、次の運用です。

  • 年1回の棚卸し:使っているモデルと単価、月あたりの利用量を1枚にまとめて見直す
  • 用途で使い分ける:定型の問い合わせ返答には安い軽量モデル、判断が要る仕事だけ上位モデル。全部を一番高いモデルで回さない
  • 乗り換えの判断は「体感」でしない:自社の実際の質問データを10〜20件用意しておき、新モデルが出たら同じ質問を投げて比べる

この最後の「自社の質問セット」を持っている会社は、驚くほど強いです。ベンチマークの数字が上がったと聞いても、自社の業務で良くなるかは別問題だからです。福岡の建設業のお客様では、実際によく来る見積もり依頼のパターンを固定の比較用リストにしていて、モデルを替えるかどうかを毎回そこで判断されています。

いま慌てて乗り換える必要はあるか

ありません。動いているものが問題なく動いているなら、そのままで構いません。新モデルが出たときに考えるべきなのは「乗り換えるか」ではなく、「乗り換えたくなったときに、すぐ乗り換えられる状態か」です。後者が整っていれば、価格改定も新モデルも、ただのニュースとして受け流せます。

逆に、いまの仕組みが特定のモデルに強く依存していて、変更にまとまった費用がかかる状態なら、そちらのほうが将来のリスクです。次に何か作るときに、差し替えやすい形にしておいてください。

まとめ

  • Googleが2026年8月14日にGemini 3.7 Flashを公開。前世代からわずか3週間での交代
  • 導入価格は2026年12月31日まで。2027年1月1日から通常価格(導入価格の倍)に移行する
  • 月額プラン利用なら今回の影響はほぼなし。API従量課金なら年明けの費用が変わる前提で予算を組む
  • 対策は「モデル名を仕組みの奥に埋め込まない」「年1回棚卸し」「自社の質問セットで比べる」の3つ

KOKORASHI AIでは、こうしたAIコストの設計も含めて、初期費用0円・月額4,800円(税込)からAIチャットの導入をお手伝いしています。「うちの契約はどっちなのか分からない」という段階でも大丈夫です。福岡の事業者さんからのご相談をお待ちしています。

よくある質問

Q. Gemini 3.7 Flashの導入価格はいつまでですか?
2026年12月31日までとされています。入力100万トークンあたり0.75ドル、出力100万トークンあたり3.75ドルで、2027年1月1日からは入力1.50ドル、出力7.50ドルの通常価格に移行します。導入価格は通常価格のちょうど半額です。

Q. 月額プランでChatGPTやGeminiを使っています。値上がりしますか?
今回の発表はAPIの従量課金の単価に関するものなので、人数分の月額プランで使っている場合は直接の影響はありません。影響を受けるのは、自社サイトのAIチャットや業務自動化などでAPIを使った分だけ課金されている場合です。

Q. 新しいモデルが出るたびに乗り換えるべきですか?
いいえ。動いているものが問題なく動いているなら、そのままで構いません。大事なのは乗り換えたくなったときにすぐ乗り換えられる状態にしておくことです。設定を書き換えればモデルを差し替えられる作りにし、自社の質問データ10〜20件で比較して判断してください。

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