
Googleスプレッドシートが「ミニアプリ」になる|Sheets canvas公開で福岡の中小事業者ができること
Googleが2026年8月13日に公開したSheets canvasを解説。スプレッドシートのデータをプロンプトだけでダッシュボードや一覧に変換できる機能を、福岡の中小事業者の使い方まで踏み込んで整理します。
詳しく見る →Googleが9月2日にGemini 3.8 FlashとCyber版を公開。3.7 Flashから約3週間、価格は据え置きです。福岡の中小事業者が確認すべき料金改定日と出力確認の手順を整理します。
野村 直矢
KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発
先週、博多の制作会社の方から「AIのモデルが毎月のように新しくなるけれど、うちみたいな小さな会社は毎回追いかけないといけないのか」と相談を受けました。私がお伝えしたのは、追いかけるべきは「料金」と「使える場所」の2点だけという考え方です。
Googleは現地時間9月2日、AIモデル「Gemini 3.8 Flash」と、サイバー防御に特化した「Gemini 3.8 Flash Cyber」を発表しました。前のバージョンにあたる3.7 Flashの公開からおよそ3週間での更新です。福岡でAI導入支援をしているKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)の視点で、中小事業者に関係のある部分だけを整理します。
Googleの発表で確認できる事実は次のとおりです。
ベンチマークの点数は開発者向けの指標で、正直なところ中小事業者の日常業務には直結しません。私が注目したのは、点数よりも料金と提供範囲の2点でした。
Gemini 3.8 Flash のAPI料金は、入力100万トークンあたり0.75ドル、出力100万トークンあたり3.75ドルです。3.7 Flash と同じ導入価格が引き継がれました。導入価格の適用は2026年12月31日までで、2027年1月1日からは入力1.50ドル、出力7.50ドルの通常価格に移行すると案内されています。
性能が上がったのに単価が変わらない更新は、AIを業務に組み込んでいる事業者にとって素直にありがたい話です。天神の不動産会社さんでは物件の問い合わせ返信の下書きにAIを使っていますが、月々のAPI利用料は数百円から数千円の規模におさまっています。単価が据え置かれる限り、モデルが新しくなっても請求額は動きません。
ただし、2027年1月からの通常価格は導入価格の2倍です。APIを直接使って自動化を組んでいる事業者は、年末までに「今の月額がいくらか」を必ず控えておいてください。金額を控えていないと、値上げ後に増えた金額を把握できなくなります。
Googleは3.8 Flashの提供先も公表しています。
中小事業者にとって効いてくるのは一般利用者向けの提供です。開発の知識がなくても、Geminiアプリを開いた時点で最新モデルに触れられます。Googleスプレッドシートで使える点も実務的で、売上表の集計や、アンケート自由回答の分類といった作業をシート上で頼めます。
私がよく提案するのは、いきなり自動化を組まず、まずスプレッドシート上で1つの作業をAIに任せてみる進め方です。粕屋郡の卸売業者さんでは、受注メールを転記した一覧から「至急」の案件だけを抜き出す作業を任せることから始めました。小さく始めて効果が見えてから、自動化の範囲を広げれば十分間に合います。
同時に公開された Gemini 3.8 Flash Cyber は、脆弱性の発見など防御側の作業に特化したモデルです。Googleは一般提供せず、新設した「Fairwind Program」を通じて、政府機関・重要インフラ事業者・ソフトウェアメンテナーに限って提供すると説明しています。
攻撃にも転用できる能力を持つモデルを、審査を通した相手だけに配るという判断です。中小事業者が申し込んで使う類のものではないため、名前を覚えておく必要はありません。ただ、AI提供各社が「強い機能ほど配布先を絞る」方向に動いている流れは知っておいて損がありません。自社でAIを使うときも、強い権限を持つ機能ほど触れる人を絞る、という発想は共通します。
3.7 Flash から3.8 Flash まで、およそ3週間です。更新の速さに疲れてしまう事業者さんは多く、「勉強が追いつかない」という声を福岡でもよく聞きます。私がお伝えしているのは、次の割り切りです。
3番目が抜けやすい点です。同じ指示文でも、モデルが変わると出力の長さや語調が変わる場合があります。定型文の生成をAIに任せているなら、更新の報道を見かけたタイミングで、代表的な1件を流して出力を確認する習慣をつけてください。
大がかりな対応は不要です。手を動かすなら次の3つで十分です。
KOKORASHI AI では、初期費用0円・月額4,800円(税込)からAIチャットの導入と運用をお手伝いしています。モデルの入れ替わりに合わせた確認作業も運用に含めているため、「新しいモデルが出るたびに何かしないといけないのか」と不安な方はご相談ください。
Q. Gemini 3.8 Flashを使うために、何か申し込みは必要ですか?
一般利用者向けにはGeminiアプリ、Google検索のAIモード、Googleスプレッドシートで提供されるため、追加の申し込みなしで触れられます。APIから使う場合はGemini APIやGoogle AI Studioの利用登録が必要です。
Q. 料金はいつ上がりますか?
導入価格である入力100万トークン0.75ドル・出力3.75ドルの適用は2026年12月31日までと案内されています。2027年1月1日からは入力1.50ドル・出力7.50ドルの通常価格に移行します。
Q. Gemini 3.8 Flash Cyberは中小企業でも使えますか?
一般提供はされません。Googleが新設したFairwind Programを通じて、政府機関・重要インフラ事業者・ソフトウェアメンテナーに限って提供されると説明されています。
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