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GeminiがWorkspaceで「触って動かせる回答」に対応|福岡の中小企業が社内説明に使う手順

Google WorkspaceのGeminiが、チャット内で操作できる表や3Dモデル、シミュレーションを回答に含められるようになりました。福岡の中小企業が社内説明や研修に使う手順と注意点を整理します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「数字を説明しても、社内で伝わった手応えがない」。福岡の中小企業を回っていると、業績の共有や新人教育の場面で同じ悩みをよく聞きます。2026年8月24日(現地時間)、GoogleがGoogle WorkspaceのGeminiで、チャットの中で直接動かせるビジュアルを含む回答を生成できるようになったと発表しました。すでに利用できる状態です。KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として、福岡の中小企業が最初に試すと効果が出やすい使い方を整理します。

何ができるようになったのか

これまでGeminiの回答は、文章と動かない図が中心でした。今回のアップデートで、回答の中に操作できる要素を含められるようになりました。Googleが挙げている例は次のとおりです。

  • DNAの立体構造を、チャット上で回転させたり拡大したりしながら確認する
  • 振り子のエネルギーの移り変わりを、動かしながら観察する
  • 対話できる表を使って、資金の減り方(バーンレート)の仕組みを学ぶ

読むだけの回答から、触って確かめられる回答に変わった、と考えると分かりやすいと思います。

使えるのは誰か、費用はかかるのか

提供対象は、Google Workspaceのすべての利用者、Workspace Individualの加入者、および最低年齢の要件を満たす利用者です。Workspaceの管理コンソールの設定に従い、既定で有効になる形で展開されています。

つまり、すでにGoogle Workspaceを契約している福岡の会社であれば、新しい契約を増やさずに試せます。ただし利用回数には上限が設けられているため、全社で無制限に回すツールとしては設計されていません。

大事な点として、回答に動くビジュアルを出させたい場合は、指示のときに「見せて」「視覚化して」といった言葉を添える必要があります。ふつうに質問するだけでは文章で返ってくることが多いので、指示の書き方が結果を分けます。

福岡の中小企業が最初に試す3つの場面

私が相談を受けたときに提案しているのは、次の3つです。いきなり顧客向けに使うのではなく、社内で完結する用途から始めます。

  • 新人教育:業務の流れを表とグラフで見せながら説明する。口頭とテキストだけの説明より、質問が具体的になります
  • 数字の共有:月ごとの売上や経費の推移を、動かせる形で見せる。数字が苦手な社員にも変化の理由が伝わりやすくなります
  • 提案の下ごしらえ:お客様に説明する前に、自分の理解が正しいかを図で確かめる。理解が浅い部分は、図にしようとした時点で必ず詰まります

春日市の建設会社さんでは、若手への工程説明に時間がかかることが課題でした。図を口頭で補う説明を、動かせる図に置き換えるだけでも、聞き返しの回数は減らせます。

使う前に決めておく2つのルール

便利になるほど、入力する情報の範囲を先に決めておく必要があります。私がお伝えしているのは2つだけです。

  • 顧客の個人情報と未公開の取引条件は入力しない:社内の説明資料づくりでも、実名と金額は伏せ字か仮の数字に置き換えてから渡します
  • 出てきた図は人が確認してから配る:見た目が整っているほど、中身の誤りを見落とします。数字の出どころは元の資料と突き合わせてください

指示の書き方で結果が変わる

相談の場でやってみせると、多くの方が驚くのは指示の差です。「売上の推移を教えて」と書くと表と文章で返ってきますが、「月ごとの売上の推移を、動かせるグラフで見せて」と書くと結果が変わります。

私がおすすめしているのは、指示を3つの部品で組み立てる形です。1つ目が扱う題材、2つ目が知りたい観点、3つ目が「見せて」「視覚化して」という出し方の指定です。3つを並べるだけで、返ってくる形は安定します。

指示文はメモ帳に貯めておいてください。うまくいった書き方を社内で共有すれば、使える人が1人から全員に広がります。

「ツールが増えた」と考えないほうがいい

新機能が出るたびに新しいツールを契約する会社を、福岡でもよく見かけます。私がおすすめしないのは、契約が増えるほど社内の誰も全体を把握できなくなるからです。

今回のアップデートは、すでに契約しているGoogle Workspaceの中で使える範囲が広がった話です。まず手元の契約でできることを使い切ってから、足りない部分だけを外に求める順番のほうが、費用も教育コストも抑えられます。

まとめ

  • 2026年8月24日(現地時間)、Google WorkspaceのGeminiが、チャット内で操作できるビジュアルを含む回答に対応した
  • 対象はGoogle Workspaceのすべての利用者、Workspace Individualの加入者、年齢要件を満たす利用者。管理コンソールの設定に従い既定で有効
  • 動くビジュアルを出すには「見せて」「視覚化して」と指示に書き添える。利用回数には上限がある
  • 最初に試すなら、新人教育・数字の共有・提案の下ごしらえの3場面。個人情報を入れない運用ルールを先に決める

よくある質問

Q. 追加料金を払わないと使えませんか。
Googleの発表では、Google Workspaceのすべての利用者、Workspace Individualの加入者、最低年齢の要件を満たす利用者が対象とされています。すでにWorkspaceを契約している会社は、新しい契約を増やさずに試せます。ただし利用回数には上限が設けられています。

Q. 質問しても動く図が出てきません。
指示のときに「見せて」「視覚化して」といった言葉を添える必要があります。文章で説明を求める書き方だと文章で返ってくるため、何をどう見たいのかまで書くと結果が変わります。

Q. 顧客の資料を読ませて説明図を作らせても大丈夫ですか。
顧客の個人情報や未公開の取引条件は入力しない運用をおすすめします。社内の説明資料づくりでも、実名と金額は仮の値に置き換えてから渡し、出てきた図は配る前に人が元資料と突き合わせて確認してください。

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