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商品説明・キャッチコピーをAIで量産するコツ|「自社らしさ」を失わない書かせ方

AIに書かせると当たり障りのない文章になる。福岡の中小事業者が商品説明やキャッチコピーをAIで量産しつつ、自社らしさと事実の正確さを保つための具体的な指示の出し方を解説します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「AIに商品説明を書かせたら、どこの会社でも通じる文章になってしまって」。福岡の事業者さんから、この相談を本当によく受けます。結論から言うと、AIの文章が薄くなる原因はほぼ材料不足です。指示文のテクニックより先に、渡す材料を整えるほうが効きます。今日は私が実際に使っている、材料の作り方と書かせ方をお伝えします。

薄くなるのは「AIが知らないから」

糸島の食品加工の方から「うちのドレッシングの説明をAIに書かせたら、新鮮な素材にこだわった、という文になった」と見せていただいたことがあります。当然です。AIは、その商品について何も知りません。

人間の書き手でも同じで、取材せずに書けば「素材にこだわった」しか出てきません。AIに文章力を求めるのではなく、材料を渡す係を自分がやると考えると、一気にうまくいきます。

先に用意する3つの材料

私が必ず先に作っていただくのが、次の3つです。商品ごとに1回作れば、あとは使い回せます。

  • 事実メモ:産地・原材料・製法・容量・価格・使う場面・開発のきっかけ・お客様に言われた感想。箇条書きで20行ほど。文章にしなくて構いません
  • NGワード:使ってほしくない言葉。「最高級」「日本一」「絶対」など、根拠が出せない表現は先に禁止しておきます
  • お手本:自社の既存ページやチラシから、社内で評判の良かった文章を2〜3本

とくに事実メモの「開発のきっかけ」と「お客様に言われた感想」は必ず入れてください。この2つが入るだけで、出てくる文章の質が別物になります。他社が真似できない情報だからです。

指示の出し方(そのまま使える型)

材料が揃ったら、次の順で渡します。1回のやり取りで完成させようとしないのがコツです。

  • まず「以下は当社の商品情報です」と事実メモを貼り、「まだ書かないでください。内容を要約して確認してください」と指示する
  • AIの要約を読み、事実の取り違えがあればその場で直す
  • お手本を貼り、「この文体に合わせてください」と伝える
  • NGワードを伝える
  • 「30文字以内のキャッチコピーを20案出してください。切り口を変えてください」と依頼する

最初に要約させる工程を入れると、AIが事実を誤解したまま書き進めるのを防げます。ここを飛ばして書かせて、あとから直す方が結局手間がかかります。

1案ではなく20案を出させる

キャッチコピーを「1つ書いて」と頼むのは、いちばんもったいない使い方です。AIの強みは質より数にあります。

20案出させると、たいてい15案は使えません。ただ残りの5案のなかに、自分では思いつかなかった切り口が混じっています。AIに決めさせず、選ぶのは人。この分担が守れているうちは、自社らしさは崩れません。

博多の雑貨店さんでは、この方法で出した20案から2案を選び、店頭POPとネットショップで別々に使いました。作業時間は1商品あたり15分ほどで、以前は1つ考えるのに半日かかっていたそうです。

商品説明文はテンプレート化する

キャッチコピーと違い、商品説明文は形を固定してしまうのが正解です。KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)でお手伝いするときは、次のような枠を先に決めます。

  • 1行目:誰の、どんな場面のための商品か
  • 2〜3行目:具体的な特徴(事実メモから2つだけ)
  • 4行目:使い方・食べ方の提案
  • 5行目:注意事項(保存方法・サイズ感など)

この枠をAIに渡し、「この構成で書いてください」と指定します。枠が決まっていると、商品が増えても表記が揺れず、サイト全体の印象が揃います。AI検索に読まれる観点でも、構成が揃っているページのほうが内容を正しく拾ってもらえます。

公開前に必ず確認する3点

最後に、これだけは人が見てください。

  • 数字と固有名詞:容量・価格・産地・アレルギー表示。AIが気を利かせて言い換えていることがあります
  • 言い切りの表現:効能や効果をうたう表現になっていないか。食品や化粧品では特に注意が必要です
  • 他社と同じ言い回しになっていないか:気になったら検索して確認します

AIに任せるのは「案を出すこと」まで。事実の責任は自社が持つ、という線引きを崩さなければ、量産しても品質は落ちません。

まとめ

  • AIの文章が薄いのは文章力ではなく材料不足が原因
  • 事実メモ・NGワード・お手本の3点を先に用意する
  • いきなり書かせず、まず事実を要約させて誤解を潰す
  • キャッチコピーは20案出させ、選ぶのは人がやる
  • 商品説明文は構成を固定してテンプレート化する
  • 数字・固有名詞・効能表現は公開前に必ず人が確認する

よくある質問

Q. AIが書いた商品説明をそのまま公開してもよいですか?
構成や言い回しはそのまま使えることが多いですが、数字・産地・原材料などの事実部分は必ず人が確認してから公開してください。AIは前後の文脈に合わせて表現を整えるため、渡した事実をわずかに言い換えてしまうことがあります。とくに食品のアレルギー表示や、化粧品・健康食品の効能に関わる表現は、公開前の確認を省かないでください。

Q. 他社と似た文章になってしまうのを防ぐには?
開発のきっかけと、お客様から実際に言われた感想を材料に入れることが最も効果的です。この2つは他社が持っていない情報なので、そこを軸にした文章は自然と自社固有のものになります。逆に、商品スペックだけを渡すと、どの会社でも書ける文章になります。材料の差がそのまま文章の差になります。

Q. 商品点数が多い場合、1点ずつ指示を出す必要がありますか?
毎回ゼロから指示する必要はありません。文体のお手本・NGワード・説明文の構成を1度決めてしまえば、以降は事実メモを差し替えるだけで同じ品質のものが出せます。ChatGPTのプロジェクト機能などに共通ルールを保存しておくと、商品ごとの作業は事実メモの貼り付けと確認だけになります。

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