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Cloudflareが「AI学習は拒否・検索は許可」の設定を開始|福岡の中小事業者は何を判断する?

Cloudflareが2026年9月15日に、検索表示を保ったままAI学習だけを拒否できる設定を開始しました。福岡の中小事業者が判断すべき点と確認手順を整理します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

「AIに自分のホームページの文章を勝手に学習されるのは困る。でも、検索やAI検索には出てほしい」。福岡の事業者さんから、よく聞く相談です。2026年9月15日(米国時間)、Cloudflareが「Disallow AI Training(AI学習の不許可)」という設定の提供を始めました。検索には表示され続けたまま、AI学習への利用だけを拒否できる仕組みです。KOKORASHI AI(ココラシエーアイ)として、中小事業者の目線で要点を整理します。

Cloudflareの新設定の内容

報道によると、新設定の要点は次のとおりです。

  • 2026年9月15日(米国時間)に提供開始
  • Cloudflareが、サイトのrobots.txtにAI学習を禁止するルールを書き込む
  • 検索用のクローラーは、引き続きサイトにアクセスできる
  • 全プランの全顧客が利用できる

従来は「クローラーを丸ごと拒否して検索から消える」か「全部許可して学習にも使われる」かの二択に近い状況でした。今回は、検索と学習を分けて選べる点が新しい部分です。

対応している企業は?

対応状況は企業ごとに異なります。報道で確認できた範囲は次のとおりです。

  • Apple、Google:すでに対応済み
  • Microsoft:2027年初頭までに対応する方針
  • OpenAI、Anthropic、Meta、Amazon:検索用と学習用のクローラーをもともと分けているため、学習用だけをブロックできる

注意したいのは、Microsoftの対応が済むまでの期間です。Bingでの学習利用を拒否したい場合は、NOARCHIVEタグなどの別の手段が必要と報じられています。設定を1つ入れれば全社に効く、という状態ではありません。

Cloudflareが設けた「Accountable」認定

Cloudflareは同時に、クローラーを運営する企業に向けて「Accountable(説明責任がある)」という認定区分を新設し、満たすべき要件を示しました。現時点でGoogle、Microsoft、Appleの3社が認定されていると伝えられています。サイト運営者にとっては、「誰が、何の目的でクローラーを送ってきているのか」を判断する材料が増えたと言えます。

福岡の中小事業者は何を判断すればよいか

相談の場で必ず整理する点があります。AI学習を拒否することと、AI検索に引用されることは、別の話です。学習用のクローラーを止めても、検索や回答生成のために情報を取りに来るクローラーまで止めるとは限りません。逆に、設定を間違えて検索用まで止めてしまうと、AI検索や検索結果から自社の情報が消えるおそれがあります。

次のように、サイトの性格で考え方が分かれます。

  • 集客が目的の店舗・事務所のサイト:見つけてもらうことが最優先です。検索とAI検索は許可を維持し、学習だけ拒否するかを検討します
  • 独自の解説記事やコラムを蓄積している事業者:文章そのものが資産です。学習への利用を止めたいという判断も十分に成り立ちます
  • 会員向けや料金表など、公開範囲を絞りたい情報:設定より先に、そもそも公開してよい情報かを見直します

設定を入れる前の確認手順

私が事業者さんと一緒に確認している順番です。

  • 自社サイトがCloudflareを経由しているか確認する(ホームページの制作会社や、サーバーの管理者に聞くのが早いです)
  • 現在のrobots.txtの内容を確認し、検索クローラーを止める記述がないか見る
  • 設定前のAI検索での自社の見つかりやすさを記録する
  • 設定を入れた後、検索結果とAI検索での表示に変化がないか、数週間かけて見る

自社サイトがCloudflareを使っていない場合、今回の設定は直接は関係しません。なお、robots.txtで学習用クローラーを個別に指定する方法があるため、必要性を感じたときに検討すれば十分です。

AEOの観点:引用されたいなら、許可すべきクローラーも整理する

AI検索対策(AEO)に取り組んでいる事業者さんは、特に注意が必要です。「AIに引用されたい」と「AIに学習されたくない」は両立できる場合がありますが、クローラーの種類を理解しないまま設定すると、意図せず引用の機会まで失いかねません。設定を変えた後は、AI検索での自社の見え方を継続的に確認してください。

まとめ

  • Cloudflareが2026年9月15日に「Disallow AI Training」を開始し、検索は許可したままAI学習だけを拒否できるようになった
  • Apple・Googleは対応済み、Microsoftは2027年初頭までに対応予定で、Microsoftの対応までは別の手段が必要
  • AI学習の拒否と、AI検索での引用は別の話。検索用クローラーまで止めないよう注意する
  • まずは自社サイトがCloudflareを使っているか、現在のrobots.txtの内容を確認する

よくある質問

Q. Cloudflareの「Disallow AI Training」とは何ですか?
検索結果への表示は維持したまま、AI学習への利用だけを拒否できる設定です。2026年9月15日(米国時間)に提供が始まり、全プランの全顧客が使えると報じられています。

Q. 設定するとAI検索に引用されなくなりますか?
学習用クローラーを拒否する設定であり、検索用クローラーは引き続きアクセスできると報じられています。ただし企業ごとの対応は異なるため、設定後はAI検索での表示を継続的に確認してください。

Q. 自社サイトがCloudflareを使っているか、調べる方法はありますか?
ホームページの制作会社やサーバーの管理者に確認するのが最も確実です。使っていない場合、今回の設定は直接関係しません。

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