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Googleが音楽生成AI「Lyria 3.5」を提供開始|1曲0.08ドルで福岡の店舗が動画の音を用意する

Googleが2026年9月4日に音楽生成AI「Lyria 3.5」をGeminiアプリとAPIで提供開始。最長3分・1曲0.08ドルの新モデルを、福岡の店舗がSNS動画や保留音に活かす手順と注意点を解説します。

野村直矢

野村 直矢

KOKORASHI AI / 福岡のAI導入支援・LINE Bot開発

結論から書きます。福岡の店舗や小さな会社にとって効くのは、SNS動画・店内放送・電話の保留音といった「短い音」を自前で用意することです。音源探しに30分かけていた作業が、数分で終わるようになります。Googleが音楽生成AIをGeminiアプリとAPIの両方に広げました。

Googleが発表した内容(2026年9月4日)

Googleは2026年9月4日、音楽生成モデル「Lyria 3.5」をGeminiアプリとGemini APIで利用できるようにしたと発表しました。確認できた事実を並べます。

  • 提供先はGeminiアプリ(Web・モバイル)とGemini API。Google AI Studio、Google Flow Music、Google Vidsでも利用できる
  • テキストや画像をもとに、最長3分の楽曲を生成できる
  • 音質は44.1kHzのステレオ。出力はMP3が既定で、WAVも選べる
  • API料金は1曲あたり0.08ドル(2026年9月時点)。30秒程度のクリップ用モデルは1曲0.04ドル
  • 生成された音源には、AI生成物であることを示す電子透かし(SynthID)が常に入る

秒数課金ではなく1曲単位の課金です。1曲0.08ドルは、日本円で十数円程度の水準になります。試作を何本も回しても、費用が問題になる金額ではありません。

福岡の事業者から届く「音」の相談

私が福岡でAI導入支援をしているKOKORASHI AI(ココラシエーアイ)に寄せられる相談で、意外と多いのが音まわりの困りごとです。

  • 「リール動画を作ったが、使っていい音源かが不安で公開を止めている」(中央区・美容室)
  • 「フリー音源サイトを回って、結局30分探して1曲も決まらなかった」(博多区・飲食店)
  • 「電話の保留音が10年前のまま」(久留米市・工務店)

映像や写真はスマートフォンで撮れるようになったのに、音だけは外から借りるしかない状態が長く続いていました。素材サイトの規約を1件ずつ読む作業は、片手間でこなせる量ではありません。生成AIで音を用意できると、規約を読む対象が1つに減ります。

私がすすめる、最初に試す3つの使い道

  • SNSの短尺動画に付ける音:15〜30秒で十分なため、クリップ用の安いモデルでも足ります。店の雰囲気に合わせて「静かなアコースティック、朝の光」のように言葉で指示します
  • 電話の保留音・待ち時間の音:長さを3分まで取れるため、保留の平均時間に合わせて作れます
  • 店内の告知動画や説明動画の背景音:ナレーションの邪魔をしない音量感を指示しておくと、後の編集が楽になります

糸島市のカフェさんでは、季節ごとに投稿する動画の雰囲気がばらついていました。使う音の方向性を「アコースティックギター、テンポは遅め」と社内で固定したところ、投稿の見え方がそろってきました。音は、思っている以上にブランドの印象を左右します。

使う前に社内で決めておく3つのルール

便利な道具ほど、使い方を決めずに配ると事故が起きます。私が必ずお願いしているのは3点です。

  • 利用規約の確認担当を1人決める:商用利用の可否や条件は、提供元の規約に従います。担当を決めて、使い始める前に一度読み、社内に要点を共有します
  • 電子透かしが入る前提で扱う:生成した音源にはSynthIDの透かしが常に入り、AI生成物だと判別され得る前提になります。「人が演奏した音源」として出さない、と社内で決めておきます
  • 店内BGMとして流す場合は別問題として扱う:店舗で音楽を流す行為には、音源の権利とは別の手続きが関わります。生成AIで作った音だから全て自由、と早合点しないでください

費用は「作る回数」ではなく「探す時間」で比べる

費用対効果を考えるときは、1曲あたりの単価ではなく、いま音源探しに使っている時間で比べてください。素材サイトを見て回る時間、規約を読む時間、社内で確認を取る時間まで含めると、実際のコストは楽曲の単価をはるかに超えます。時間を金額に置き換えて比べると、判断が早くなります。

私がおすすめするのは、まず1か月だけ試して、投稿1本にかかった制作時間を記録することです。導入前と導入後の時間を並べて初めて、続ける価値があるか判断できます。感覚で「便利だった」と言い合うだけでは、翌年の予算を通せません。

小さく始めて、業務に組み込む

音の生成は、単体では小さな改善です。効果が出るのは、投稿から問い合わせ対応までの流れに組み込んだときです。動画を見た方が夜に問い合わせてきても、LINE公式アカウントでAIが一次対応すれば取りこぼしません。初期費用0円・月額4,800円(税込)からの仕組みで足ります。作る側だけを速くしても、受ける側が電話だけのままでは成果につながりません。

まとめ

  • Googleが2026年9月4日、音楽生成モデルLyria 3.5をGeminiアプリとAPIで提供開始
  • 最長3分・44.1kHzステレオ、API料金は1曲0.08ドル(2026年9月時点)
  • SNS動画・保留音・説明動画の背景音から試すのが現実的
  • 利用規約の確認担当を決め、電子透かしが入る前提で扱う
  • 費用は単価ではなく、音源探しに使っている時間と比べて判断する

よくある質問

Q. 生成した音楽は、店のSNS投稿に使って問題ありませんか?
商用利用の可否と条件は提供元の利用規約で決まります。社内で確認担当を1人決め、使い始める前に規約を読み、要点を共有してください。生成AIで作った音だからすべて自由に使える、という理解は誤りです。

Q. AIが作った音楽だと、お客さまに分かってしまいますか?
Lyria 3.5で生成した音源にはSynthIDの電子透かしが常に入り、AI生成物として判別され得る前提になります。人が演奏した音源として出さない、と社内で決めておけば問題は起きません。

Q. 店内で流すBGMにも使えますか?
店舗で音楽を流す行為には、音源自体の権利とは別の手続きが関わります。音源をAIで作った事実だけで手続きが不要になるわけではないため、店内利用を考えている場合は事前に確認してください。まずはSNS動画や保留音から試すほうが安全です。

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