KOKORASHI AIKOKORASHI AI

心の羅針盤 相談室

SNSのいいねの数に振り回されてしまいます

「いいね」の数で気分が決まるのは、自分の価値の決定権を他人に渡している状態です。

いただいた相談

投稿するたびに「いいね」の数を何度も見にいってしまいます。数が伸びた日は気分がいいのに、伸びない日は自分がつまらない人間だと感じます。友達の投稿が伸びているのを見ると、素直に喜べません。自分が嫌になります。どうすれば気にしないようになれますか。

回答

気にしないようにはなれません。まず、前提を変えましょう。人間は評価されたい生き物なので、「気にしない」を目標にすると、気にした自分をまた責めることになります。目標の置き場所が違います。

問題は「いいね」を気にすることではなく、自分の価値の決定権を他人に渡していることです。数が伸びた日に気分がいいなら、伸びない日に落ち込むのは当然の結果です。喜びと落ち込みは同じ仕組みから出てきています。片方だけ止めることはできません。だから、仕組みごと変えます。

投稿する前に、自分に一言だけ聞いてください。「私は、なぜ投稿したいのか」。伝えたいことがあるから投稿したのなら、伝えた時点で目的は達成されています。数は結果であって、目的ではありません。逆に、投稿の目的が最初から「反応をもらうこと」だったなら、数が伸びないと不満が残るのは当たり前です。目的が反応だった、と気づくだけで扱いが変わります。

友達の投稿を素直に喜べない自分を、嫌いにならないでください。比較は、自分が同じ場所を目指している証拠です。嫌なのは友達ではなく、自分が思うように進んでいない現状のほうです。矛先を間違えると、友達を失って現状も変わらない、といういちばん損な結果になります。

私は若い頃、高収入を得ることと評価される仕事をすることが幸福の唯一の道だと信じ込んでいました。外部の期待に応えようとして、自分の本当の願望を見失っていました。理想と現実の違いに疲れ果てて限界が来たときに、ようやく自分にとっての幸せを見つめ直しました。外の評価を集めるほど、自分の基準は弱くなるというのが、限界が来たときに分かったことです。

自分の基準を育てる方法はひとつしかありません。他人からの評価とは別の場所に、自分だけの記録を持つことです。私が続けているのは「ありがとう貯金」です。誰かから「ありがとう」と言われた瞬間と、言われて感じたことを書き留めていきます。「いいね」は数字ですが、「ありがとう」は誰が何に対して言ったかが残ります。数えられない代わりに、消えません。

今日やること:スクリーンタイムを見る

iPhoneなら「設定」の「スクリーンタイム」で、SNSに1日何時間使っているかを確認してください。数字を見てから、「SNSに使った時間を他に使えなかったか」を1つだけ書き出します。次に休止時間を設定して、夜のあいだはSNSを開けないようにします。気にしない訓練より、開けない仕組みのほうが早く効きます。

※ 相談文は、繰り返しいただく相談を一本にまとめたものです。特定の個人の投稿ではありません。

もとになった章

第2章 自立の基礎 — 精神的自立と自己肯定感の構築

心の羅針盤

10代から知りたかった幸せに生きる思考術

自立・人間関係・社会貢献の幸福の3ステップと、エゴイズムとマーケットのバランスを、書籍内ワークを交えて解説しています。

ほかの相談

LINEで無料相談