KOKORASHI AIKOKORASHI AI

心の羅針盤 相談室

やりがいのある仕事と、給料の高い仕事。どちらを選ぶべきですか

選ぶ前に、選べる状態を作る。順番を逆にすると、どちらも手に入りません。

いただいた相談

今の仕事は給料は悪くないのですが、毎日同じ作業の繰り返しで、意義を感じられません。転職を考えていますが、やりがいを感じられそうな会社は給料がかなり下がります。家族もいるので迷っています。やりがいを取るべきでしょうか。

回答

「どちらを取るか」という問いの立て方を、いったん外させてください。二択に見えているのは、選べる状態になっていないからです。順番を整えると、二択ではなくなります。

仕事は、報酬とやりがいの組み合わせで4つに分かれます。「やりがいがなくて報酬が低い」「やりがいはないが報酬が高い」「やりがいはあるが報酬が低い」「やりがいも報酬も高い」です。ご相談の状況は2番目で、転職先の候補は3番目にあたります。2番目から3番目へ移るとき、生活が耐えられるかどうかが分かれ目になります。やりがいの大きさの問題ではありません。

効いてくるのが金銭的な自立です。貯蓄があれば、給料が下がってもやりがいのある仕事を選べます。貯蓄がなければ、選択肢は報酬の高さだけで決まります。やりがいを取る自由は、お金から生まれます。 精神論ではなく、単純な引き算の話です。

だから、今すぐ決めなくていいと私は考えます。先に、給料を「浪費」「消費」「投資」の3つに分けてください。楽しみに使う分、生活に必要な分、将来のために回す分です。今の給料が悪くないなら、投資に回せる余地があります。報酬の高い今の仕事を、選択の自由を買う期間として使うという手があります。

並行して、目標の立て方を変えてください。40点の人が次に60点を目指すのではなく、先に100点を設定して、100点から逆算するやり方です。「3年後に、今の生活費のまま2年暮らせる貯蓄を持って、やりがいのある仕事に移る」と決めてから、必要な貯蓄額と、身につけるべき技術を割り出します。ゴール設定、現状把握、タスク設定の順です。順番を守ると、今日やることが1つに決まります。

もう1つお伝えしたいことがあります。ご家族がいる、と書かれていました。仕事の意義は、仕事の中だけにあるものではありません。夢が叶っても、喜びを分かち合う相手がいなければ、満たされません。自立・人間関係・社会貢献の順に満たすというのが、私が幸福の3ステップと呼んでいる考え方です。人は自分が満たされていない状態では、他者に100%のエネルギーを注げません。今の仕事で家族の生活を支えている事実を、意義がないと切り捨てないでください。

毎日同じ作業の繰り返しが辛い、という部分については、別の手も打てます。繰り返しの作業は、今はAIに任せられる範囲が広がっています。仕事を変えずに、作業の中身を変える。転職の決断を急ぐ前に、試す価値があります。

今日やること:給料を3つに分ける

直近1ヶ月の支出を「浪費」「消費」「投資」に分けてください。分けたあと、投資の割合を1%だけ増やします。増やした分が、将来やりがいを選ぶための資金です。1%なら生活は変わりませんが、選択の自由は今日から増え始めます。

※ 相談文は、繰り返しいただく相談を一本にまとめたものです。特定の個人の投稿ではありません。

もとになった章

第2章 自立の基礎 / 第4章 真の社会貢献

心の羅針盤

10代から知りたかった幸せに生きる思考術

自立・人間関係・社会貢献の幸福の3ステップと、エゴイズムとマーケットのバランスを、書籍内ワークを交えて解説しています。

ほかの相談

LINEで無料相談